明日から古巣・カージナルス戦 ウォン「とても楽しみだ」

今季からブリュワーズに加入したコルテン・ウォンは日本時間4月9日からセントルイスで古巣・カージナルスとの3連戦(厳密には9日、11日、12日の3試合)を迎える。昨季終了後にオプション更新を拒否されてFAとなり、2年1800万ドル+オプション1年でブリュワーズと契約したウォン。カージナルスの本拠地開幕戦は、カージナルスで育ったウォンにとって移籍後初めてセントルイスで古巣を相手にプレーする試合となる。

オプション拒否という形で慣れ親しんだカージナルスを去ることになったウォン。FAとなったあと、「カージナルスはウォンとの再契約を検討している」との報道もあったが、実際のところ、カージナルスは再契約に積極的な姿勢をほとんど見せなかったようだ。その結果、ウォンはFAとなった当初から興味を示してくれたブリュワーズへ移籍することを決断した。

「あるチームから放出されるとき、僕は自分がどれだけ優れているかを知っているのに、彼らは僕の実力が十分ではないと考えたのではないか、という気持ちになる。この気持ちはセントルイスに戻ってくるたびに頭に浮かぶと思う。でも、その気持ちがもっと頑張ろうというモチベーションにもなるんだ」とウォン。「最高の相手と戦うことになる。彼らが失ったものを見せに行くのがとても楽しみだよ」と古巣との戦いに心を燃やしている。

今季はキャリアで初めて、カージナルスの本拠地開幕戦をビジター側のダグアウトから眺めることになる。「アダム・ウェインライトが投げて、ヤディアー・モリーナが捕る。おそらく僕が最初に打席に入ることになるだろう。その魔法のような光景をビジター側から眺めることができるのは素晴らしいことだ。特別な時間になると思う。とても楽しみだ」とウォンはその光景をすでにイメージしているようだ。

「最初の打席ではセントルイスの素晴らしいファンから声援を受けることになると思うけれど、その後はカージナルスとブリュワーズというライバル関係に戻る。それでいいんだ。僕はセントルイスで過ごす時間を楽しんだし、セントルイスのファンも、セントルイスの街も本当に素晴らしかった。良いことも悪いこともたくさんあったけれど、彼らは僕を信じ続けてくれたんだ。彼らと対戦できるのが本当に楽しみだよ」とウォンは語る。

日本時間4月8日のカブス戦は脇腹の張りのためスタメンから外れたものの、クレイグ・カウンセル監督は「心配するようなものではない」と話しており、ウォンは「1番・二塁」として古巣・カージナルスとの一戦に臨むことになりそうだ。

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