サッカー・道渕問題が新局面

J1仙台時代の道渕諒平

J1仙台時代の交際女性への暴力などが問題視されていた韓国2部忠南牙山のMF道渕諒平(26)が契約解除される見通しとなった。

道渕を巡っては暴力問題などで仙台を退団後に2月に忠南牙山へ入団。しかし同チームは市民クラブのため犯罪歴のある道渕に対して現地で市民団体などによる抗議活動が起きていた。

クラブ側はこれまで多額の違約金がかかることを理由に退団を否定していたが、韓国紙「毎日安全新聞」など複数の現地メディアによると、8日になって忠南牙山のイ・ウンジョン社長が「私の代表職をかけて、問題となっている選手を早急に整理する」と近日中に契約解除する方針を表明した。

イ社長は「市民クラブを心配する忠南道民や牙山市民の心からの厳しい叱責に無限の責任を感じている。市民球団の共有価値、道民と市民の期待に応えることができない場合、その理由を問わず責任を負う」と自らのクビをかけて道渕を退団させると約束した。

一方で、クラブ側は「該当選手の一方的な契約の解除時の違約金の支払いや、国際サッカー連盟(FIFA)への提訴、国際的な問題となりクラブへの追加の制裁の可能性もある」と指摘。クビを通告した場合は道渕サイドが訴訟に打って出ることも考えられ、問題がさらに泥沼化しそうだ。

日韓両国で注目を集める〝道渕問題〟はどのような決着をみるのか。

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