東京女子プロレスのプリンセス・オブ・プリンセス王座戦(17日、東京・後楽園ホール)で王者・辰巳リカに挑む伊藤麻希(25)が自信満々に王座奪取を宣言した。
8日の会見では辰巳が「私はツイッターのフォロワーが1万人にも満たない。(13万人超の)伊藤ちゃんはメジャーで、私はインディーみたいなもの。でも、そんなものは関係なく、V2戦で負けるわけにはいかない」と力を込めた。
これに先月、米AEWのPPVマッチにサプライズ参戦を果たした伊藤は「AEW参戦という夢をかなえて、余裕が出てきたからこそ『ここまで来れたのは周りのおかげ』と気付いた。次は与える側としてチャンピオンになって、満員の東京ドームに(団体を)連れていくという夢をかなえたい」と先を見据えた。
王者になる上での覚悟、団体を背負う覚悟、下を引っ張る覚悟も全部整ったと豪語する。だが、ベルトを取った暁には再度海外に渡りたいという。「経験は武器になるし、AEWに行くと学びが多くて世界が変わる。防衛戦はその後にしたいなって思ってるから、もし後楽園でベルトを取って誰かにすぐに挑戦を表明されてもお断りしたい」と、さらなる武者修行に臨む考えだ。
一方でドーム進出発言については「そんなに簡単にかなう話じゃない。伊藤が40歳ぐらいになったらかなうかなって思ってる」と長いスパンで考えていることを明かした。
レスラーとしての最終到達点とも言える舞台を目指す裏には、先日武道館進出を果たした「スターダム」への意識もあるのか。
「それはスターダムに限った話ではなくて、仙女(センダイガールズ)だってアクトレスガールズだってそう。誰にも負けたくないわけですよ。常に一番でありたいんです!」
今や数多くの海外ファンがつく〝世界のマキ・イトー〟だが「色んな人から見られているからこそ、失礼のないようにしたい。ここまで来たのも周りが引き立ててくれたからなので。それを忘れないでおこうと気を付けています」と調子に乗るつもりはさらさらない。
品格を保ちつつ、海外でも変わらず中指を立てるオンリーワンの存在として、まずは団体最高峰のベルトを奪いにかかる。