明治後期のシガレットケース初公開 長崎純心大博物館・べっ甲細工展

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べっ甲製のシガレットケース(右奥)などが並ぶ企画展=長崎市、長崎純心大博物館

 長崎市三ツ山町の長崎純心大博物館で、長崎ゆかりのべっ甲細工など76点を紹介する企画展が開かれている。明治時代後期に作られたとされるべっ甲製のシガレットケースは、初公開。当時、長崎港に入港していたロシア軍艦の船員向けにつくられた土産品で、海外でのべっ甲人気を示しており貴重という。16日まで。無料。
 長崎の工芸品や美術品を知ってもらう狙い。シガレットケースは縦約6センチ、横約10センチで、厚みは約2.5センチ。同市南山手町の「アンティーク・べっ甲二枝」の二枝永一郎代表が2019年に寄贈した。表面には、ロシア軍艦を模した飾りが入っている。当時、水兵が持参した軍艦の写真を基に特注していたという。
 このほか、外国人向けに、同店を紹介する英語やロシア語のチラシも展示。同大ゆかりの油彩画家、山中清一郎氏が描いた大浦天主堂(南山手町)のマリア像も初公開している。
 同博物館の神﨑香澄さん(30)は「新年度に合わせて(長崎の工芸品など)これまで知らなかった新しい知識を知ってほしい」と語った。