<レスリング>東京オリンピック・アジア予選/男子フリースタイル代表選手・大会3日前コメント集

 

(2021年4月8日、カザフスタン・アルマトイ / 取材・撮影=布施鋼治)


日本軽量級の意地を見せられるか、樋口黎(ミキハウス)

 ■57㎏級・樋口黎(ミキハウス)「今回は早めに組み合わせを知ることができるので(注=男子フリースタイルも8日)、対戦相手の対策を練っていきたい。自分と対戦しない相手のことは考えなくていいので、早めに組み合わせが決まることはありがたい。動き自体は悪くない。あとはいかに気持ちをこのままキープしつつ、ずっと強気でいられるかどうかにかかっている。

 今回はどんな試合内容であっても、しっかり勝ち切りたい。それを念頭において、勝つことを重要視しています。僕はいつも緊張しない。楽しんで闘いたい。試合当日までに体重だけをしっかりと落したい。あと3㎏くらい。この間の全日本選手権(初戦敗退)のようにはならないように頑張ります」


 ■86㎏級・高谷惣亮(ALSOK)「今回は組み合わせが決まるのが、今までにないくらい早い。出発前に同じ階級の対戦相手の映像は見ていたけど、それが絞られることはいいことだと思います。どっちが有利不利というのはないですけどね。

 本当に、あとは自分のベストを出すだけ。僕の場合、オリンピック・トライアルへの挑戦は3回目。正直、そんなに嫌な感じは全くない。とはいっても、オリンピックへの出場権をかけた闘いにはなるので、対戦相手も一生懸命来ると思う。それは僕も一緒。やっぱりいい緊張感を持って闘える」


意地を見せられるか、重量級勢。赤熊猶弥(左)と田中哲矢(ともに自衛隊)

 ■97㎏級・赤熊猶弥(自衛隊)「あとはやるだけ。今までやってきたことを全部ぶつけて、思い切りやりたい。(アジア予選出場は)自分にとっては初めての経験。試合当日は緊張すると思うけど、それをいい緊張に変えたい。今大会に向け、自分はタックルと組手をやってきました。それを出せれば、いい結果になると思います。(強豪といわれるウズベキスタンやイランの選手について)できれば、違う枠で闘いたい」


 ■125㎏級・田中哲矢(自衛隊)「日本にいるとき、ひじの調子が悪かったんですけど、カザフスタンに入ってから少しずつ具合はよくなってきた。そこだけが不安だったので、今は不安なく試合に臨めそうな気がします。今回は自分のレスリングを貫く。6分間、それを続ける練習をしてきました。前にプレッシャーをかけ、タックルに入らせないことが目標です。誰とやっても、焦ることなく全部を出し切りたい」


▲練習会場へ向かう各国選手団
▲前日までとは違う広い練習会場
▲選手が宿泊するホテルから見た風景

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