瀬戸大也VS萩野公介“ガチンコ対決”で見えた「新・ライバル伝説」

男子200m個人メドレー決勝で2位の萩野(左)と握手する瀬戸

新たなライバル伝説の幕開けだ。東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権第6日(8日、東京アクアティクスセンター)、男子200メートル個人メドレーはすでに東京五輪代表に内定していた瀬戸大也(26=TEAM DAIYA)が1分57秒41で優勝した。一方、ライバルの萩野公介(26=ブリヂストン)はわずか0秒02差で2位に敗れたものの、派遣標準記録を突破。盟友は揃って五輪代表を決めた。

前日、2人で「フリーは泥仕合になるね」と話していた通りの展開。デッドヒートの末にタッチの差で明暗が分かれたが、試合後は「やっぱり公介とレースするのはすごく楽しいし、刺激ももらう」(瀬戸)、「もう燃え過ぎてしまって最初のバタフライで力んじゃった(笑い)。久しぶりに2人で泳ぐのが楽しかった」(萩野)と表情はともに明るかった。

昨年秋、瀬戸は不倫騒動で年内の活動停止処分を受ける“逆風”にさらされた。その真っただ中で開催された10月の日本短水路選手権で萩野は「彼はずっと戦ってきた仲間。また会った時に恥ずかしくないレースをしたい」と盟友を語っていた。その言葉通りの“ガチンコ対決”が実現し、五輪本番がますます楽しみになってきた。

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