サーキットブレーカー

©株式会社長崎新聞社

 わが家の場合、炊飯器とオーブンレンジとホットプレートを一度に使うと…。バシッと音がして部屋の電気が消える。「ブレーカー」は「あっ、ブレーカー落ちちゃった」のあのブレーカー、「サーキット」は電気の流れる回路のこと▲昨日の本欄で同僚が指摘したばかりの“コロナ関連カタカナ言葉”に、またまたニューフェースが、いや、新顔が登場した。サーキットブレーカー▲経済分野では、株価などの急変動が起きた際に、投資家の心理を冷やすため、取引を一時的に止める制度を指す言葉でもある。コロナとの関連では、事前に定めた指標が一定の状況に到達した場合に、自動的に対策を強める仕組みをいうようだ▲ポイントは「自動的・ひとりでに」の部分だろう。昨年末から年明けの感染拡大局面で対応が後手に回った-との反省が背景にあるらしい。政府の判断の揺れを排除し、ためらいなく、迷わず次の手を、ということか▲ただ、政策決定の過程で人の判断の幅が狭まることを“望ましいこと”と言い切っていいのかどうかは、少し気になる。担当者の思考停止や責任放棄、対策の硬直化…あれこれ心配▲これから先、きちんと対応できる自信がないから、しっかりめのマニュアルが欲しい…何だかそんな議論にも聞こえる。誰の声だろうか。(智)