泡消火剤飛散で園庭は今も使えず…自治会は再発防止を要求 PFOS含有を空自が地元に報告

 航空自衛隊那覇基地からの泡消火剤流出事故で、同基地の渉外担当者が8日、周辺自治会を訪ね、消火剤に有機フッ素化合物のPFOS(ピーフォス)、PFOA(ピーフォア)などが含まれていたとする調査結果を報告した。自治会側からは再発防止を求める声が上がった。那覇市によると、消火剤が飛散・付着した市内の保育園は6日時点でも園庭の利用を制限している。

 この保育園は消火剤が飛来したフェンスの付近を区切り、3月に卒園した年長の園児には近づかないよう伝えた。年少の園児は今も園庭の利用を控えている。

 市が独自に実施した保育園の土壌調査では1グラム当たり0.5~2.5ナノグラムのPFOS、PFOAが検出されたが、市の担当者は「土壌について国の指針値がないため評価が難しい」と対応に苦慮している。

 市は6日、那覇基地に対し、保育園の要望を踏まえて適切な対応を講じることなどを要請した。那覇基地は取材に対し「今後、必要に応じて対応したい」とした。

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