独自宣言で中止も 熊本県内の聖火リレー 蒲島知事、新型コロナ感染防止呼び掛け 

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県独自の新型コロナウイルス緊急事態宣言を発出した場合、県内での東京五輪聖火リレーを中止する可能性に言及した蒲島郁夫知事=8日、県庁

 熊本県の蒲島郁夫知事は8日の定例記者会見で、県が独自の新型コロナウイルス緊急事態宣言を発出した場合、県内で5月5、6日に予定している東京五輪の聖火リレーを中止する可能性があると明らかにした。

 県は6段階の感染リスクレベルで最も深刻なレベル5(1週間の新規感染者150人、病床稼働率25%以上)に達した場合、独自の宣言発出を検討する。4月7日時点の県内の感染状況はレベル3。1週間の新規感染者23人、病床稼働率5・5%とレベル5の基準を大きく下回っている。

 蒲島知事は「現在の感染状況が続くなら実施する予定だ」とする一方、「国または県独自の緊急事態宣言が発出されたら、東京五輪・パラリンピック組織委員会と協議して見合わせる可能性がある。中止した場合、点火イベントは無観客で実施する」と述べた。

 感染が急速に広がった大阪府では公道での聖火リレー中止が決まっており、蒲島知事は「緊急事態宣言を出さずに済むよう、感染防止に努めることが大事だ」と強調した。

 県が3月中旬に始めた県内の旅館・ホテル宿泊客への補助事業は、リスクレベルがレベル4に上がれば中止を検討する。4~5月の大型連休を前に蒲島知事は「中止すると利用者と事業者に不利益が出る。県内の旅行を楽しめるよう、感染リスクを最小化してほしい」と呼び掛けた。(高宗亮輔)