アレナードが本拠地デビュー戦で大仕事 8回裏に決勝弾

【ブリュワーズ1-3カージナルス】@ブッシュ・スタジアム

今季からカージナルスに加入したノーラン・アレナードが本拠地開幕戦で大きな仕事をやってのけた。ブリュワーズ先発コービン・バーンズの前に6回まで1安打無得点に抑えられたカージナルスは、7回裏二死から満塁のチャンスを作り、タイラー・オニールのタイムリー内野安打で同点。そして8回裏、代打のオースティン・ディーンが四球を選んで舞台を整えると、アレナードが初球のフォーシームを捉え、打球はレフトスタンドに飛び込む2号決勝2ランとなった。

チケットが完売した本拠地開幕戦には1万3328人のファンが訪れた。カージナルスの正二塁手として活躍し、今季からブリュワーズに加入したコルテン・ウォンは大歓声で迎えられ、初回の第1打席で目に涙を浮かべた。もちろん、アレナードにも大歓声が浴びせられ、ファンからの期待の大きさが感じられた。しかし、その大歓声が力みにつながったのか、最初の3打席は凡退。カージナルス打線は5回5安打1失点の粘投を見せたアダム・ウェインライトを援護できなかった。

そして8回裏、アレナードはブリュワーズ3番手のドリュー・ラスムッセンが投じたフォーシームを捉え、2号勝ち越し2ランをレフトスタンドに叩き込んだ。ベースを1周したあと、ファンの大歓声にカーテンコールで応えたアレナード。「比べるものがない。最高の瞬間だった」と興奮気味に振り返った。ウェインライトによると、アレナードは「カージナルスの選手としてワールド・チャンピオンになることを目指している」という。その目標を叶える道のりの第一歩が最高の形でスタートした。

カージナルスは4番手のジオバニー・ガイエゴスが2勝目(0敗)、5番手のアレックス・レイエスが3セーブ目を記録。アレナードに決勝アーチを浴びたラスムッセンは1敗目(0勝)を喫した。

© MLB Advanced Media, LP.