白雲大社の花まつり(令和3年3月27日) ~ 境内や参道の桜・ツツジなどの景観が心を和ませる笠岡の出雲さん

3月下旬から4月上旬にかけて、笠岡市内には桜の花を楽しむスポットがたくさんあります。

笠岡十名山のひとつ「応神山」の麓にある白雲大社の境内や参道には、桜やツツジがきれいな花を咲かせて参拝に来た人々に憩いのひとときを与えているのです。

白雲大社では、境内の春の風景を多くの人に楽しんでもらうための花まつりを令和3年3月27日(土)から開催します。

令和3年(2021年)の白雲大社花まつりは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、イベントが少ない縮小モードで開催されますが、境内や参道に咲いている花をゆっくりと楽しめるのです。

境内や参道を上りながら目に入る花や緑、そして苔むす景観をフォトレポートのスタイルでお伝えします!

桜・ツツジなどを楽しめる白雲大社の花まつりとは

笠岡市の十名山応神山宮地に鎮座する白雲大社の御力は、「縁結び」と「傷病平癒」。

そして、白雲大社の大きな魅力としてあげられるのは、四季の変化を境内と参道にある花や木々で感じられる笠岡市内でも有数のロケーションです。

3月下旬から4月上旬にかけては、桜やツツジの花で春を味わえます。

白雲大社で開催される花まつりについて、宮司の堀 泰典(ほり たいてん)さんは以下のように話していました。

「コロナ禍の状況でいろいろとストレスを感じる毎日ですが、境内の花々で春の到来をゆったりと感じて、少しでも穏やかな気持ちになっていただければという思いから開催しています」

花まつりの期間は令和3年3月27日(土)から5月5日(日)まで。
拝観時間は午前8時から午後5時30分です。

この花まつりは、令和2年(2020年)11月に開催されたもみじ祭りの第2弾といえるもので、年間を通じて四季折々の風景を楽しむ春編という位置づけ。

同じ境内や参道でも季節ごとに違った顔で迎えてくれ、もみじ祭りと比較してみると秋と春の景観の違いがよくわかります。

花まつりで開催されるイベント

花まつりでは、ふたつのイベントが計画されています。

令和3年4月現在も、まだ新型コロナウイルス感染症の拡大がおさまらないこともあり、上記2つだけのイベント開催になりますが、5月5日までは存分に境内と参道の春の花を楽しめるでしょう。

花まつりのポイントはライトアップ

花まつり期間だけの限定御朱印、そして期間中の週末(4月18日迄)にはライトアップで夜の花を堪能できます。

昼間の風景とは違った、幻想的な空間が白雲大社に出現するのです。

ライトアップの日は以下の通り。

  • 4月3日(土)、4月4日(日)
  • 4月17日(土)、4月18日(日)

それでは、白雲大社の花まつりで見てほしいスポットを紹介しましょう。

白雲大社の花まつりスポット

境内に入るまでの桜の見どころスポットは、白雲大社西参道入り口横の駐車場から休憩所 和(なごみ)の周り、そして石段前の駐車場と祖霊社前です。

そのあと境内から美保ゑびす宮、大鳥居をくぐり神行神魂社にあがる参道脇に桜がきれいに咲いています。

記事内写真は、一部を除き令和3年3月29日(月)午前10時から12時の間に撮影したものです。

白雲大社下の駐車場から大鳥居まで

西参道入り口横の駐車場から大鳥居までの西参道でも、きれいな桜の花を楽しめます。

▼西参道両脇に広がる桜の木。

▼西参道入り口から少し歩いたところにも桜があります。

白雲大社の参拝者休憩所「和(なごみ)」の前にも桜の木があり。

▼和(なごみ)の左手にある駐車場の前と、祖霊社のところにも桜の花が広がっています。

このみ会館大広間の窓から見える桜です。

このみ会館大広間の窓を全開にしての撮影。

額縁で切り取られたような景観です。

西参道の石段の上にある大鳥居から本殿周辺の桜スポット

境内を巡れば、桜の見所スポットが多数あります。

石段を上り大鳥居をくぐると拝殿がある境内です。

▼大鳥居をくぐった右手には花まつり仕様になっている手水舎があるので、ここで身を清めてください。

手水舎にも桜の花の演出。

▼桜の花は少しずつ変化します。

堀さんが手入れしている手水舎

手水舎で身を清めたら拝殿に参拝しましょう。

白雲大社の参拝は以下の順番です。

  • 手水で清める
  • 拝殿に参拝

これにならって拝殿に参拝をしてから、桜やツツジを拝観してくださいね。

美保ゑびす宮の桜スポット

美保ゑびす宮から巡るコースがおすすめです。

令和3年3月29日の撮影時には、拝殿右手にある美保ゑびす宮はすでに桜が満開でした。

▼美保ゑびす宮と桜。

▼白雲大社の桜のなかでもかなり古い桜の木。

しかし、きれいな花を咲かせています。

左手には拝殿、右手には洗心池(せんしんいけ)があります。

▼洗心池の景観は和そのものです。

奥宮参道鳥居から神行神魂社への参道は苔と桜のスポット

美保ゑびす宮の次は、奥宮参道鳥居をくぐり神行神魂社(しんぎょうかもすしゃ)へ向かいましょう。

▼奥宮参道鳥居を抜けると、桜の花びらが舞い落ちた参道が現れました。

桜の花びらのピンクと苔の緑の対比をじっくりと見ながら、神行神魂社までの参道を進みます。

▼苔の感じがいい雰囲気の鳥居と灯籠。

なぜか見ていると落ち着く鳥居の上下と灯籠にある苔

▼鳥居を抜けると満開の桜と空が出迎えてくれます。

▼桜のピンクと灯籠の赤にはさまれた苔むす参道を、ゆっくりと歩きながら景色を楽しんでください。

▼神行神魂社に到着しました。

神魂神社の御分霊社へとつながる神行の道の両脇にはツツジ

神行神魂社から御分霊社へとつながる神行の道の両脇には、紫色が映える山ツツジが多数咲いています。

▼令和3年4月3日に撮影した神行の道のようすです。

撮影日:令和3年4月3日

▼別アングルで撮影してみました。

撮影日:令和3年4月3日

天水鳥居の前と日御碕宮(奥宮)の前には、椿が咲いています。

日御碕宮(奥宮)の奥に進むと、山ツツジが見頃です。

この山ツツジが咲いているところは立入禁止区域になっているので、少し遠目から楽しんでくださいね。

が絶妙な感じで生えている月宮への参道。

日御碕宮(奥宮)から三景閣へ

その昔、笠岡湾干拓地がなかったころに山・海・街の3つ景色を一度に見ることができた三景閣

今では海は見えませんが、山・街・桜を一緒に堪能できる場所になっています。

下りの参道は桜の花びらと苔を見ながら

三景閣から拝殿まで、桜の花びらと苔むす参道を見ながら下りましょう。

▼境内にはこのような苔スポットもたくさんあります。

提供:白雲大社

4月中旬が見頃の八重桜

白雲大社の境内には八重桜があります。

八重桜は開花時期が少し遅いので、4月中旬まで花を楽しめるそうです。

▼絵馬の前にある八重桜。

桜と八重桜の両方を堪能できるスポットは、ベンチのところです。

▼淡いコントラストが美しいですね。

週末のライトアップは幻想的な雰囲気を醸し出す

昼間の白雲大社の雰囲気から大きく変わるのが、夜のライトアップの空間です。

もみじ祭りのときとはまた違うライトアップされた桜の花。

ライトアップは土曜日曜の午後6時から8時までです。

午後6時30分頃の日没の時間から完全に暗くなるまでの間、空とライトアップされた桜などの木々のコントラストが変化するようすを楽しんでください。

ライトアップにあわせて4月4日(日)には、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策をしつつ、ぱんぬスタジオのコスイベ笠岡 ぱんぬスタジオロケ企画 白雲大社が開催。

午前中から夕方まで雨だったにもかかわらず、多くのかたが白雲大社でコスプレイベントを楽しんでいました。

笠岡市内で異色のコラボの実現です。

おわりに

笠岡の出雲さん、白雲大社は「ひと・もの・こと」の縁を結ぶ神社。

春から秋にかけて、いつ訪れても癒やされる空間が広がっています。

3月下旬から4月上旬にかけては、桜やツツジを見て春を感じ、新緑の息吹を感じましょう。

花まつり期間中に咲いている花は、桜やツツジ、椿のほかにも、サツキ、フジ、アジサイの花など。

灯籠にろうそくのあかりが灯る週末の日御碕宮までの参道はおすすめです。

5月5日(水)まで開催される花まつりの期間に、のんびり花や木々を眺めながら白雲大社の参道を上ってみてください。

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