マリナーズの先発左腕・パクストン トミー・ジョン手術が濃厚に

日本時間4月7日の今季初登板(対ホワイトソックス)で左肘の違和感を訴え、早期降板したジェームス・パクストン(マリナーズ)だが、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、トミー・ジョン手術を受けることを勧められているようだ。パクストンはMRI検査の結果、左前腕痛により10日間の故障者リスト入り。今季初登板は1回1/3を投げただけで降板していた。トミー・ジョン手術を受けた場合、今季中の戦列復帰は絶望となる。

昨季終了後にヤンキースからFAとなり、1年850万ドルの契約で古巣のマリナーズに戻ってきたパクストン。しかし、わずか1試合に登板しただけでシーズン終了となる可能性が出てきた。当初は開幕2戦目に先発予定だったものの、ローテーションの順番を菊池雄星と入れ替える形で開幕5戦目のホワイトソックス戦に先発。ところが、2回表先頭のヨアン・モンカダに四球を与え、暴投と内野ゴロで一死3塁のピンチを招いたところで左肘の違和感を訴えて降板。投球数はわずか24球だった。

今季のマリナーズはマルコ・ゴンザレス、菊池、クリス・フレクセン、ジャスタス・シェフィールド、パクストン、ジャスティン・ダンの6人が開幕ローテーションを形成。健康時にはエース級のパフォーマンスが期待できるだけに、パクストンがシーズン開幕早々に離脱するのはマリナーズにとって大きな痛手となる。パクストンの穴はニック・マーガビシャスやエルジェイ・ニューサムが埋めることになるとみられるが、格落ちの感は否めない。

また、マリナーズは日本時間4月9日に行われたツインズ戦に2対10で大敗。先発のゴンザレスが5回途中9安打7失点と炎上し、今季初黒星を喫した。過去3年間、先発の柱として安定した活躍を見せてきたゴンザレスだが、今季は開幕からの2先発で合計12失点、防御率10.45と打ち込まれている。ゴンザレスが不振、パクストンが離脱という状況において、菊池にはより一層の活躍が求められることになりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.