
熊本県宇土市出身の書家、永守蒼穹[ながもりそうきゅう]さん(70)=埼玉県朝霞市=が8日、東京都墨田区の大相撲時津風部屋を訪れ、大関正代関に「肥後正代至誠一貫」としたためた書を贈呈した。
永守さんは日展会員で、2020年の「改組新第7回日展」で最高賞の内閣総理大臣賞を受賞。全日本書道連盟の理事も務めている。正代関と面識はなかったが、同じ宇土市出身だったことから「同郷の力士が頑張っている。応援したい」と、昨年11月ごろに書いたという。
作品は縦90センチ、横180センチの大作。正代関は「こんな立派なものをいただけてありがたい。相撲界で『こうありたい』と思って述べた言葉。これを見て来場所も頑張りたい」と話した。置く場所は「師匠と相談して決める」という。
正代関と初めて会ったという永守さんは「悠然とした空気を持っている人だった。これからの活躍にも期待したい」と笑顔だった。(嶋田昇平)