スペイン1部ヘタフェのU―24日本代表MF久保建英(19)が、先発の可能性が高まっているホームのカディス戦(10日)を前に敵将から賛辞を送られた。
先月29日のU―24アルゼンチン代表戦(北九州)で正確なCKから2アシストを引っさげ、チームに戻ったが、スコアレスドローに終った3日のオサスナ戦は後半40分からの出場にとどまった。極端な守備的シフトの犠牲となり、ボールタッチもゼロと何もできなかった。
しかしスペイン紙「アス」などによると、カディスのアルバロ・セルベラ監督(55)は「ヘタフェがホームで我々と対戦しても、いつ引き分け狙いで来るとは思えない」と指摘。つまり敵将は久保の出番がない極端な守備的なスタイルではなく、攻撃的な才能を生かせる戦術を採用するとみている。
それだけに久保や同時期に加入したMFカルレス・アレニャ(23)の存在を警戒も交えて高く評価した。「すべてのプレーで限界を超えてくるチームだと思っている。FWが走り続けるから厄介なチーム。久保とアレニャが入ってチームのクオリティーを向上させたし、彼らのプレーを気に入っている」
しかも勝ち点30のヘタフェ(15位)にとって、勝ち点32のカディス(13位)との対戦は、1部残留を目指す上でも負けられない。リーグ残り9試合で〝日本の至宝〟がどこまでチームを押し上げられるか注目だ。