4月になり、少しずつ太陽に力強さを感じられるようになってきた。
先月は全国的にかなり気温が高く、特に北日本では月平均気温の平年差が+2.5℃と、3月としては1946年以降で最も高い気温を更新。
各地でいつもより早く春本番がやってきた印象だが、紫外線もいよいよ本格的に強まってきている。
紫外線の強さは季節によって変化しており、一年で最も強まるのは7月から8月のいわゆる盛夏。
ただ、4月には残暑厳しい9月と同じくらいのレベルにまで強まるため、暑さを感じない時季であっても油断はできない。
また、一日の中でも紫外線の強さは変化しており、最も強まるのは正午前後。
ちょうどランチタイムに重なるため、短時間の外出でもケアを心がけたい。
気象庁によれば、紫外線は年によっての多い・少ないはあるものの、長期的にみると、観測を始めた1990年代初めから緩やかに増える傾向が見られるとのこと。
また、晴れ以外の日でも紫外線は地上に届いていることも忘れてはいけない。
くもりでも紫外線は快晴の日の6割、雨の日でも3割程度は届いている。
また、雲の間から太陽が出ている場合には、雲からの散乱光が加わるため、快晴の時以上に紫外線が観測されることもある。
今週末は久しぶりに全国的に晴れるため、各地で紫外線が強まることが予想される。
うっかり日焼けに泣かないためにも、日焼け止めクリームなどで対策を心がけたい。
(気象予報士・多胡安那)