【レスリング】屋比久翔平が五輪切符!「おやじの夢を一つ果たせた」 男子グレコ77キロ級

屋比久翔平

レスリングの東京五輪アジア予選初日(9日、カザフスタン)、男子グレコローマン77キロ級で、屋比久翔平(26=ALSOK)が準決勝で中国選手を下し、決勝に進出。出場枠が与えられる2位以内が確定し、東京五輪代表を決めた。

1992年バルセロナ五輪代表候補で、元全日本王者の父・保さんが果たせなかった夢舞台の切符を掴んだ。屋比久は「おやじの夢を一つ果たせたんじゃないかと思う。これからは自分の夢に向かって、レベルを上げて五輪金メダルを目指したい」と力を込めた。

沖縄出身。同県初の五輪レスリング代表だ。昨年8月には長男が沖縄で誕生。新型コロナウイルス感染拡大の影響で長らく会えず、一緒に東京で暮らせるようになったのも今年1月から。「子供の顔を見ると元気が出ます」と我が子に力をもらい、激戦を乗り越えた。父に夢を託された新米パパが、世界の頂点を目指す。

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