横浜市長に仏レジオン・ドヌール勲章 両国交流に貢献 「フランスに触発されて」新劇場に意欲

フィリップ・セトン駐日フランス特命全権大使(右)からレジオン・ドヌール勲章を授与された林文子横浜市長=9日、駐日フランス大使公邸

 フランスの最高勲章であるレジオン・ドヌール勲章の叙勲式が9日、駐日フランス大使公邸(東京都港区)で行われ、日仏間の文化・経済分野での交流に貢献したなどとして、林文子横浜市長がオフィシエ(4等)を受章した。

 同勲章は1802年にナポレオン1世が創設。軍人や文化・科学・産業などの分野で「卓越した功績」ある民間人を表彰している。

 叙勲式では、フィリップ・セトン駐日フランス特命全権大使が「横浜は最も仕事がしやすく、暮らしやすい街という称号を得ている」として、林市長の取り組んできた文化・芸術振興策を紹介。フランス文化とアートの祭典「横浜フランス月間」や、日本未公開作品などを上映する「フランス映画祭」などを挙げ、「文化活動を広めただけでなく、国際的なものへと高めた」と賛辞を贈った。

 林市長は、2019年に横浜・リヨン姉妹都市提携が60周年を迎えたことなどを踏まえ、「フランスと横浜が培ってきた絆が一層深まるように力を尽くしたい」とあいさつ。「フランス芸術に触発されて横浜市にオペラハウスを作ろうと議会に提案した。まだ先だが、準備をしている」と述べ、新たな劇場の建設に改めて強い意欲を示した。

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