5.15平和行進、規模縮小し実施へ 県内加盟団体のみに参加限定

 沖縄平和運動センター(山城博治議長)は9日、昨年は新型コロナウイルスの影響で初めて全面中止となった「5.15平和行進」について、規模を縮小して実施する方針を決めた。ただ、緊急事態宣言が発令された場合は中止するという。その他の場合でも県内の感染状況を踏まえ、5月11日に実施するか最終判断する。

 実施に当たっては、大声でのシュプレヒコールを制限するなど感染防止対策を講じる。参加者の全国募集は取りやめ、県内も一般参加者は受け付けず、実行委員会加盟団体の200人程度に限定する。

 平和行進は例年、3日ほどかけて県内各地を歩く。今回は15日の1日だけ、2時間以内にまとめる。行進は糸満市の「ひめゆりの塔」、八重瀬町の「南の駅やえせ」から出発する2コースで、参加者は各100人前後、いずれも糸満市の平和祈念公園まで歩く。その後、同公園の式典広場で、行進参加者による県民大会を開く。マスク着用や参加者名簿を作成するなど対策を講じる。

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