【MLB】大谷一問一答 メジャー通算50号ににじむ長距離砲の自負「やっぱり求められている」

第3打席で3号ソロを放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

開幕戦ノーヒットはワクチン副反応? 「今は戻ってきた」

■エンゼルス 7ー1 Bジェイズ(日本時間10日・ダンイーデン)

エンゼルスの大谷翔平投手は9日(日本時間10日)、フロリダ州ダンイーデンでのブルージェイズ戦に「2番・DH」でスタメン出場。5回の第3打席で4試合ぶりとなる3号ソロを放ち、メジャー通算50号本塁打に到達した。この日は5打数2安打4打点の大活躍で打率.300に上昇。チームの勝利に貢献した。

2回2死満塁で右翼フェンス直撃の3点二塁打を放つと、5回先頭ではバックスクリーン左へ3号ソロ。飛距離422フィート(約129メートル)、打球速度108マイル(約174キロ)の4試合ぶりとなる豪快な一発だった。今季3度目のマルチ安打、2年ぶりの1試合4打点をマークした。試合後は通算50号到達の喜びや、開幕前日に新型コロナウイルス感染予防策としてワクチンを接種したことも明かした。

――開幕は調子が良くないように見えた。
「そうですね。体調もそんなに良くなかったというのもありますし、今は戻ってきて、だいぶスイングもいいんじゃないかなと思います」

――マメの状態は。
「今日も投げてみて、予想よりも良かった。案外早く投げられるんじゃないかなと思っています」

――マメは完全に治した方がいいのか。投げながら治していくのか。
「一番は完全に治した方がいいんですけど、硬くするにも投げないといけないので。ある程度、投げる作業は必要ですし。再発が一番良くはないんですけど、その中間というか、投げ続けながら、できれば試合で投げた方がよりいいですし。というところかなと思います」

――開幕に体調を崩していた理由。
「ワクチン(接種)ですね」

――二塁打はバランス崩した状態で打った。去年の状態でも打てたか。
「どうでしょうね。当てるのはもちろん出来ると思いますけど、やっぱり飛距離を出すには下でしっかり捉えないと難しいので。そこは去年と違うところかなと思います」

――去年に比べて強い打球が打てている。
「やっぱり膝じゃないですかね。実際に、去年やってみて分かりましたけど、かなり重要なところだなと感じていますし、打撃でそこをしっかり気をつければ、いい状態を保てるんじゃないかと思います」

――マドン監督がベンチもチームの雰囲気もいいと話していた。
「そうですね、かなりいいとは思いますね。もちろん調子のいい選手も悪い選手もいると思うんですけど、みんなが良くても悪くても、お互いにいい打席はいい打席だったねとコミュニケーションが取れています。投手同士もそういうのがあると思うので、かなりいい雰囲気だなと思います」

打撃の心情は「ストライクを振ってボール球を見逃す。基本的で難しいところ」

――2打席目に外角低めを攻められた。3打席目で初球でいけたのか。
「打ったのもタイムリーも外のかなりいいところのチェンジアップなので。何球か、その前に見せてもらっているところですし。そういう意味では連続で来ていたので、対応もその分できたのかなと思いますね」

――メジャー4年目で通算50本塁打。
「素直に嬉しいかなと思いますけど。今年もまだ始まったばかりなので、通算というよりかは今年もっともっと打てるように頑張りたいなと思っています」

――キャンプ地で公式戦をすることについて。
「クラブハウス、ロッカールームも比較的広くて綺麗ですし、そんなにキャンプ地だっていう感じはないですけど。やっぱりお客さんの制限だったりかなりあると思うので、そこら辺で違いはあると思います」

――強打者がいる中で通算50本塁打を積み上げた。
「去年やっぱり良くなかったですし、そういう波があるよりかは、年間通して計算できるのが大事かなと思うので。やっぱり長打を求められていますし、塁に出たら走ったりとか進塁したりとかあると思いますけど、一番は長打で点を稼ぐっていうところだと思うので。そこは継続して。大振りになるわけではないですけど、やっていけたらいいかなと思っています」

――練習中に指に何かつけていた。
「今日ですか? 今日はしていないですね。昨日はテーピングというかバンテージを巻いてはいたので。昨日はまだ早いなっていう段階だったので、今日はもうそろそろ外して刺激入れてっていう感じかと思います」

――イチローはウイニングショットを打つ。打撃の信条は。
「うーん、ストライクを振ってボール球を見逃すっていう。どのカウントでも関わらず。一番まあ基本的なところで、一番難しいところなので。レベルが高くなればなるほど、やっぱりストライク来た球でも、もちろんファウルになる確率も高くなりますし。尚更、ボール球を振ってしまったら、それだけ率が低くなるんじゃないかなと思うので。一番は自分が打てるストライクの球をしっかりと振っていく。それができれば必然的にコンタクトも、ハードコンタクトができる率が高まってくるのかなと思います」

――ここまで全試合出場。規定打席到達について。
「どうなんですかね。それよりはしっかりとコンスタントに1年間出続けた方がもちろんいいんですけど、その中で出られる試合、出れない試合があると思うので。またチームのスタメン使う使わないの方針あると思いますけど、できる限り出たいし、打ちたいし、投げたいし、っていうのは常には思っているので。むしろ、そう思われるように、監督に使いたいと思うように結果を出していければ十分かなと思います」

――バットをアオダモからバーチ材に変えた効果。
「去年の方がよりトップに重さがある感じのイメージのバットなので。今年はどちらかというと均等に。飛距離はその分出にくいのかなっていうのはありますけど、その分フィジカルも強くなっていますし。どんなバットでも芯付近に当たれば、ホームランはできるのではないかなという自信はあるので。その分、率よりのバットになっているのかなと思います」(Full-Count編集部)

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