AppleのCMに抜擢された新鋭ラッパー、レゴと共同制作したMVを公開

Photo: Aaron Grimes

昨年のAppleホリデーCMに起用されて話題となった米フィラデルフィア州出身の新鋭ラッパー、ティエラ・ワック(Tierra Whack)。彼女が、レゴグループと共同制作した、永遠に宇宙空間に暮らそうと目論む、愉快な挑戦を描いたミュージック・ビデオ「Link」を公開した。

フィラデルフィアの小学生や監督のキャット・ソレンの力を借りて、想像力豊かなヴィジョンを掻き立てられたティエラ・ワックは、ビデオを賑やかに盛り上げる地球外生物や、ロケット発射機、ハチドリ、お城といったさまざまなキャラクターを創り上げていった。遊び心に溢れる彼女の幼少期の記憶から着想を得て制作され、幅広い世代が楽しめる内容となっている「Link」ミュージック・ビデオは、下記よりご覧いただける。

<動画:レゴとコラボのMV:ティエラ・ワック – Link

「Link」のビデオ制作に先立って、ティエラ・ワックは6歳から9歳までの子供たちと一緒にレゴ・ブロックを使って様々なものを作ることで、この革新的なビデオのインスピレーションを得た。自由に想像力を働かせながら思い付くままのものを形にしていく子供たちからの提案を、白いキャンバスのように真っ新な気持ちで受け止め、彼らのコンセプトを最大限に生かそうと試みたという彼女は、このビデオ制作過程について次のように語っている。

「子供たちが持っているエネルギーは楽しく、陽気で、終わりがなく、驚きに満ち溢れているので、彼らとの作業は本当にワクワクしました。それに子供たちを心から信頼していたので、きっと素晴らしいものを作ってくれると信じていました。このビデオの制作過程で一番良かったのは、レゴ・グループのようなアイコニックな企業とパートナーを組むことができたことです。私たちは何でも叶えられるんです」

ティエラ・ワックは、アワード受賞歴を誇るアメリカ人透視図法アーティストのアレクサ・ミード、演劇・映画界のアイコンとして知られるビリー・ポーター、建築家で、王立英国建築家協会の2021年度RIBAゴールドメダルを受賞したデイビッド・アジャイらと共に、レゴグループの「Rebuild The World ― 創造力が、世界を変える」キャンペーンの一環として制作された、クリエイティヴな遊びの重要性を追求する映像シリーズにも出演し、子供たちがいかにして創造性を発揮し、自信、復元力、協業といった極めて重要なスキルを身につけることができるかを紹介している。

「Link」は、ティエラ・ワックにとって、2020年10月に公開された、コンセプチュアル・アーティストのアレックス・ダ・コルテ監督による「Dora」以来の最新ミュージック・ビデオとなる。彼女は年末に「feel good」と「Peppers And Onions」の2曲のシングルを同時リリースし、この2曲ともにAppleのホリデーCMに起用されて話題となった。

2018年に発表したデビュー・アルバム『Whack World』での大胆なリリックと卓越したヴィジョンが称賛され、翌年のグラミー賞にもノミネートされた急成長中のスーパースターであるティエラ・ワックは、2019年に “Whack History Month”シリーズとして、5週連続で5つの新曲を発表し一躍脚光を浴びた。

同年6月には、彼女の卓越した言葉遊びの能力が評価され、XXL誌の「2019 Freshman Class」の一人に選出された。昨年は、Teen Vogue誌の2020年3月号の表紙を飾っている。

Written By Tim Peacock

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