巨人の宮本和知投手チーフコーチ(57)が、10日の広島戦(マツダ)で今季初KOを喫した戸郷翔征投手(21)に「エースの条件」を説いた。
4回途中4失点で降板した背番号20について原監督は「制球にちょっと苦しんだ感じがありますよね」と振り返ると、相手の1、2番に計6安打を許したことに「まぁ、糧としてくれれば」と次戦での巻き返しを期待した。
投手陣を率いる宮本コーチは試合後、みずから口火を切ると「(戸郷は)今年初めて特に右バッターのインサイドのストレートのコントロールが定まらなかった。真っすぐが決まらないと、あとは変化球に頼ってしまう。やっぱり彼の生命線は両サイドにストレートをバンバンいくところ」と原因を分析。
さらに「エースの条件というのは、いかに調子の悪いときに、いかに最少失点に抑えるか。その階段を今、登る途中。まだまだ勉強するところだね」とも語り、今後の右腕の〝宿題〟とした。
もちろん戸郷本人も承知している。試合後、球団を通じ「先制点をもらったのに、守ることができず申し訳ないです。しっかり反省し、調整して次の登板にいかしたい」とコメントした。