【新型コロナ】10日の神奈川、3人死亡180人感染 高齢者施設でクラスター相次ぐ

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で10日、新たに3人の死亡と10歳未満~90代の男女計180人の感染が確認された。うち83人の感染経路が不明。1日当たりの新規感染者数は緊急事態宣言が解除された3月22日以降で最多となり、5日連続で100人を超えた。

 県によると、死亡した県内在住の80代男性はクラスター(感染者集団)が発生した県内の医療機関に入院中に陽性が判明。県内のコロナ患者受け入れ病院に転院していた。

 横浜市によると、市内に住む80代と100歳代の女性2人が死亡。80代女性はクラスターが発生した平成横浜病院(同市戸塚区)の入院患者。同病院では新たに患者3人の陽性が確認され、感染者数は52人となった。

 100歳代の女性は特別養護老人ホームの利用者で、9日に腸閉塞(へいそく)で死亡した。この特養では、亡くなった女性を含む4人の感染が分かっていたが、10日に利用者2人の感染が判明したため、市は新たなクラスターと認定した。

 川崎市は、2カ所の高齢者施設でクラスターが発生したと認定した。同市宮前区の通所介護施設で職員6人と利用者4人の感染が判明し、感染者は計13人に。同市高津区内の有料老人ホームでは入居者らの感染者が6人となった。

 クラスター関連では、小田原保健福祉事務所管内の入所型社会福祉施設で新たに20~60代の入所者16人の感染が判明。感染者数は24人になった。

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