SKE48高柳明音が卒業コンサート「悔いのない最高のアイドル人生でした」

卒コンを行った高柳明音(©2021 Zest,Inc.)

SKE48・高柳明音(29)の卒業コンサート「私の兆し、皆の兆し~あかねまちゅりだ!~」が10日、名古屋市内の日本ガイシホールで行われた。

本来なら卒コンは昨年3月14日に横浜アリーナで行われる予定だったが、コロナウイルス感染拡大の影響で延期に。サイリウムの光が揺れる客席に高柳は「本当にこの景色が見たかった。ファンの方がいるからこそこの盛り上がりが出せると思います」と感慨深げに語った。

この日のアンコールを含めて全35曲のセットリストは全て高柳が決定。ほぼすべての曲を歌って踊り、アイドル人生最後の大箱コンサートで完全燃焼のパフォーマンスを披露した。高柳のユニット代表曲「クロス」のときには赤、チームKⅡのオリジナル公演の表題曲である「ラムネの飲み方」では水色と客席のファンは統一サイリウムで熱いステージに応えた。

ここ最近、SKEをはじめ、48グループも坂道も“文春砲”を次々と被弾。アイドルの恋愛の是非は別にしてファンをモヤモヤさせる事例が続出している。高柳を12年前から知る48グループの元関係者は「高柳は絶対にファンを悲しませるようなことはしません。それが彼女のアイドルに対する向き合い方なんです」と断言する。12年間の活動でスキャンダルはゼロ。暑苦しいくらい愚直にアイドル活動に打ち込んできたのはSKEのメンバーもファンも誰もが知っている。

SKEの大ファンでもある高須クリニック名古屋院の高須幹弥院長も「ちゅり(高柳)のようにひたむきに頑張ってきた子がいるから僕はアイドルを信じられるんです」というほどだ。

「完璧なアイドルではなかったですけど、悔いのない最高に幸せなアイドル人生でした。こんなにニコニコ終わるって自分でも思ってなかったです。幸せだったんです。本当にありがとうございました」。笑顔の高柳に客席から送られた鳴りやまない拍手が12年間まっすぐに歩んできたアイドル人生を証明していた。

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