日本の象徴・富士山には「自殺の森」が隠れている―中国紙

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中国紙・環球時報は7日、「富士山には自殺の森が隠れている」と題する記事を掲載。青木ケ原樹海について紹介した。
記事は、「富士山は日本の象徴であり、観光客が続々と訪れる場所だ。しかし、この有名な山には自殺の森が隠れている――青木ケ原樹海。日本人はこの場所の名を聞くと、すぐに“自殺の名所”を思い浮かべる。木がうっそうと生い茂り、『一度入ったら出られない』といううわさも流れていた」と説明した。
そして、青木ケ原樹海について「富士山の北西部に位置する総面積約3000ヘクタールの壮大な原生林。富士山の山頂から眺めると、木々が風に揺られて動き、まるで波が逆巻く海のように見えることから『樹海』と呼ばれる。森林浴が有名で、近くにキャンプ場や公園があるため、観光客も多く訪れる」と紹介した。
その上で、「筆者は富士山に旅行に行った時、青木ケ原樹海の近くを通りかかったことがある。奥には行かなかったが、外から見ると森が深く、先を見渡すことができなかった。中はとても暗く、昼間でも陰気な感じがした」との実体験を述べた。
また、日本のツイッター上ではこの樹海について、「迷子になりやすい」という声が圧倒的に多かったとし、「必ず散策コースに沿って歩こう。そうでないと出てこられなくなるかもしれない」「樹海の中はとても静かで、聞こえるのは自分の心音と足音だけ。昼間行っても怖いと思った」といった声のほか、「気持ちが弱っていたり、憂鬱(ゆううつ)になっていたりする人がここに来ると、自殺をしたいような気分に陥りやすい」という書き込みもあったとした。
一方で、中にはそれほど恐ろしいものではないという声もあり、「空気が澄んでいて時間がゆっくりと流れる感じがするのでのんびりと散歩するのに最適」という意見もあったと紹介している。
記事は、「付近には様々な案内板や散策ルートの説明があるが、道を間違えたり、ルートからそれたりすると危険に陥る可能性がある」とし、「木の種類が単一で、中はほぼ同じ景色。大木が空を覆っているため、太陽の位置から方角を推測することも難しい。携帯電話の電波が入りづらかったり、溶岩の磁気によってコンパスが正常に機能しないこともある」と説明。「自殺をするつもりではなく、探検のために入って出られなくなった人もいるだろう」とした。
また、青木ケ原樹海が「自殺の名所」として有名になった経緯として、1993年に出版された「完全自殺マニュアル」と推理小説家・松本清張の「波の塔」の2冊の書籍で紹介されたことを挙げ、その後、年を追うごとに樹海で発見される遺体が増えていき、2003年には100体を超えたことに言及。地元政府も対策に乗り出し、周辺のパトロールを強化したほか、入り口には「命は親から頂いた大切なもの。もう一度静かに両親や兄弟、子供のことを考えてみましょう。一人で悩まず相談して下さい」などと書かれた看板が設置されたとした。
記事はさらに、「近年では海外からも樹海を探検に訪れる人がいて、筆者の友人もこの森の中からライブ配信をしたことがある」としたほか、「バラエティー番組や映画のロケ地として使われることも少なくない」と伝えている。(翻訳・編集/北田)