2本の本塁打などで6得点! 法大に競り勝ち春リーグ戦白星発進/法大1回戦

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TEAM123456789計

法大2200000004

早大20202000☓6

関東地区大学選手権(関東大会)から約3週間が経ち、全日本大学選手権(全日)出場へ向けて再スタートを切った早大。まだ寒さが残るなかで法大を東伏見に迎え、東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)の初戦に臨んだ。早大は序盤こそリードを許したものの、関口柊(スポ4=東京・穎明館)の2点適時二塁打、関大輝副将(基理4=茨城・江戸川学園取手)、川原崚(商3=東京・早実)の2ランで6点を挙げる。一方の投手陣は清水祐樹(スポ4=早稲田佐賀)が尻上がりに調子を上げ、3回以降を無失点でしのぐ。また、7回から登板した田中爽稀(法4=神奈川・柏陽)は法大打線を完全にシャットアウトした。早大は6-4で法大に競り勝ち、いい形で春季リーグ戦のスタートを切った。

5回に逆転2ランを放った川原

早大打線は2点を先制された直後の1回裏、2番・渡部椋雅主将(商4=神奈川・桐光学園)が三遊間への内野安打で出塁すると、2死一、二塁と好機が拡大したところで5番・関口が相手中堅手後方へ大飛球を放つ。打球は相手中堅手のグラブをかすめ、ボールが外野を転々とする間に2人が生還し、同点とした。直後の相手の攻撃で2点を勝ち越され迎えた3回には、先頭の吉田昂平(法3=埼玉・早大本庄)が左翼線への二塁打を放ち出塁。続く打者が中飛に倒れるも、1死二塁の好機で打席には3番・関が向かった。「ボールでも食らいついていこうという意識を持っていた」という関は、追い込まれながらもインコースの直球を完璧に捉える。右翼へ一直線に伸びる関の打球はそのままフェンスを軽々と越える同点2ランとなった。さらに5回には、2番・渡部が三塁線を破る二塁打を放ち勝ち越しの好機を作る。その後2死三塁となったところで打席に入った4番・川原が右翼へ2ランを放ち、勝ち越しに成功した。この一打にベンチの早大ナインは大いに沸いた。

完璧な投球で3イニングを抑えた田中爽

一方、春季リーグ戦初戦の先発マウンドに上がった清水は立ち上がりの1回、2死から相手3番に四球を与えると、続く打者に左越え2ランを浴び、先制を許す。続く2回には2本の安打に自身のバント処理時の失策が重なり1死満塁のピンチを招くと、相手1番の内野ゴロの間に1点を失った。なおも満塁とされると後続にこの回2失点目となる押し出し四球を与えてしまう。しかしその後はギアを上げ、3回、4回はいずれも法大打線の攻撃を3人で退ける。5回には1死二塁のピンチを背負う場面もあったが、ここで後続を内野ゴロ、三振に切って取り、このピンチを無失点で切り抜けた。6回でマウンドを降りた清水の後を受け、7回からは田中爽がマウンドに上がる。田中爽は打たせて取る投球で7回以降の3イニングを打者9人、わずか24球で締める完璧な内容で、法大打線に反撃の機会を与えなかった。投打がかみ合った早大は法大との初戦を制し、勝ち点獲得へ大きく前進した。

既に第一カードを終えた法大との初戦という難しい状況での試合となった今回。早大ナインには立ち上がりこそミスが出たものの、その後は安定した試合運びを見せた。渡部主将も「開幕戦ということで、チーム全員やる気を各自持っていましたが、思っているより落ち着いた雰囲気で臨めたかなと思います。」と話すように、気持ちの面でも落ち着いて試合に臨めたようだ。難しくも大事な初戦を見事な逆転勝利で飾った早大の春リーグの戦いに大いに期待したい。

(記事 渡邊悠太、写真 小山亜美、朝岡里奈)

コメント

渡部椋雅主将(商4=神奈川・桐光学園)

――今日の試合を振り返っていかがですか

まず一番大きいのは勝てて良かったということです。初回、2回と点を取られてしまったんですけど、その後は得点をして勝ち切れたのは良かったと思います。

――今日はリーグ戦初戦でしたが、チームの雰囲気はいかがでしたか

開幕戦ということで、チーム全員やる気が各自持っていましたが、思っているより落ち着いた雰囲気で臨めたかなと思います。

――序盤の失点を振り返っていかがですか

初回の得点はホームランでの2点ですし、その後はミスがあったものの、打たれて取られた失点だったので、そこまで深く反省するというよりかは、取られた分取り返そうというポジティブな感じでした。

――初回に先制をされて取り返しましたが、攻撃を振り返っていかがですか

とにかくクリーンナップにつなげることを意識していたので、それを意識した野球ができていたのかなと思います。

――3回も勝ち越された後に追いつくことができました。そちらの攻撃はいかがでしたか

とにかく関(大輝副将、基理4=茨城・江戸川学園取手)がよく打ってくれたなと思います。初回の関口(柊、スポ4=東京・穎明館)もそうでしたが、その後の川原(崚、商3=東京・早実)も、クリーンナップがしっかり機能してくれたのは良かったと思います。川原も甘い球を逃さずに振り切ったのがすごく良い結果になったので良かったですね。逆転できてすごく助かりました。

――投手陣はいかがでしたか

清水(佑樹、スポ4=早稲田佐賀)も田中爽稀(法4=神奈川・柏陽)もよく投げてくれました。初回に点を取られましたが、打たれて取られた点だったので、そこは気にせず清水も投げてくれたのかなと思います。

――個人としても3安打でしたが、打撃はいかがですか

調子はいいのかな、わからないです。自分の調子が良くても悪くても、チームのためにやることやらないといけないと思っているので、そういうところをできればと思っています。

――次戦への意気込みをお願いします

とにかく開幕戦を勝ち切れたので、しっかり2連勝をして次につなげられればと思います。

関大輝副将(基理4=茨城・江戸川学園取手)

――今日の試合を振り返っていかがですか

法政に先制を許して劣勢ではありながら、その中で野手が点を取られた後にすぐ返せたというのが一番良いところだと思います。打順も奇数回で得点しようという打線だったので、1・3・5回で点を取れたのは良かったと思います。

――白星スタートとなりましたが、チームの調子はいかがですか

公式戦だとみんな気合が入りますし、今まで幹部や学年で反省していた点を生かせた、反省の少ない試合にできたので、収穫があったなと思います。

――3回の本塁打では何を意識しましたか

1回に変な形で三振をしてしまって、バットが出すぎていたというか、それがあったので、ボールでも食らいつこうという意識は持っていました。その気持ちがあったからこそファールで逃げられたし、甘く入ったボールを、インコースにきた真っすぐを打てたのかなと思います。

――追い込まれてからの本塁打でしたが、狙い球というよりは気持ちの面が大きかったですか

最近は2ストライクに追い込まれてからでも当てにいかないようなバッティングをできているのが良いことだと思っています。今回の試合では追い込まれていない打席の方が当てにいってしまっていました。(本塁打を)打ったボールは本当に気持ちの部分と、ファールで全部粘れていたので、三振をする球は無いという点で気持ち的に優位に立てていたと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

これまでは公式戦3戦連発しているので、4戦連発を狙っているわけではありませんが、まずは打率が低迷をしているのであげつつ、チームの2連勝に向けて練り直したいと思います。

関口柊(スポ4=東京・穎明館)

――初戦白星となった今日の試合を振り返っていかがですか

守備は全体的にエラーが多かったものが要所で締めて、打線も意図した通りの働きをしていたので、そういうところが良かったと思います。

――初回の2点適時二塁打を振り返っていかがですか

ストレートしか今のところ打てないので、来たら逃さないという気持ちでいました。思惑通り打てて良かったと思います。

――今日は2安打でしたが、どちらもストレートだったのでしょうか

2打席目に関しては、ストレートをはっていて得意だと相手にばれていたので、ストレートを捨てて変化球ということで。変化球はスライダーが多いと前の選手から聞いていたのでそれを頭に入れつつ、あとは(相手が投げる)ツーシームが苦手なので気を付けて臨みました。結果的には相手のエラーを誘って安打になったので良かったと思います。

――打撃の調子はいかがですか

実際あまり良くはないのですが、その中から粘って自分の打てる球をひきつけて模索しながら、今後もやっていけたらと思います。

――関東大会後は何を意識して練習をしていましたか

技術的なことに関しては期間も短く、上がらないとは思っていました。関東大会では調子が良かったので、その調子を落とさないように、定期的にドリルをぶらさずこなしたりしていました。

――筋トレはいかがですか

最近はあまりはかどっていないですね。就活もあってあまり時間もとれていなくて。でも、筋トレがあって今のバッティングがあるので、今後も野球に支障が出ない程度にちゃんと続けていきたいと思います。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

今日のような試合ができればどんなチームにも勝てると思うので、それぞれが自分の役割を意識して、自分もその役割を遂行していければと思います。チームのために一打席一打席やっていければと思います。

田中爽稀(法4=神奈川・柏陽)

――初戦は白星発進となりましたが、試合を振り返っていかがでしたか

前回の関東大会が非常に良くないというか、投手陣の乱れから負けてしまったので、投手陣がしっかりと試合をまとめられたことがまずは良かったと思います。

――初戦でしたが緊張などはありましたか

やっぱり僕が投げた時の1人目のバッターはすごく緊張しました。リーグ戦はやはり普段の試合とは違う緊張感というのがまた別にあります。

――7回からマウンドに上がりましたが、どのような準備をしていましたか

試合中の精神面でいうと、まず今日先発の清水が序盤に点を取られてしまって非常に苦しいかなと思っていました。でもずっとリリーフとしてやってきた中でいつでも行けるようにというのはあったので、そうした準備はベンチにいた2年の太田(遼、スポ2=神奈川・横浜翠陵)や髙橋(隆之介、法2=東京・早実)とかと一緒にやってました。

――実際出るとなったときはどのような心持ちでしたか

ついに今年もリーグ戦が来てしまったかという思いでした。

――冬はどのような調整をされていましたか

冬はとにかく球数を投げようとしていました。その結果、コントロールはすごく良くなってきたかなと思います。今年は特にストレートの精度が非常に高まったかなという印象はあります。

――今日の試合でも実感はされましたか

そうですね、今日はほとんどストライクだったと思うし、フォアボールも0で、出したランナーも0でしたし、個人的は非常によかったかなと思います。冬の成果が出たかなと感じました。

――3イニングをパーフェクトリリーフで終えました。振り返っていかがでしたか

自分の仕事は1イニングずつ抑えていくということだったので、結果として3人で全部終わったというのは収穫だったし、良くなったコントロールのおかげでここまで投げられたかなと思います。

――明日以降のリーグ戦への意気込みをお願いします

例年初戦は負けてきているので、非常に幸先いいスタートが切れてしまって逆に大丈夫かなというところはあります。でも投手陣は清水や自分を含め、自分の仕事をするだけなので、投手陣が一丸となって今日のように試合をつくっていけたらいいなと思います。

――ラストイヤーの目標があればお聞かせください

去年までは結果を出せば良かったのですが、4年生となると別の役割があって、そうした4年生としての責任を自覚しています。そこが去年との大きな違いかなと思います。二つ上の代が全日本(全日本大学選手権)優勝して、一つ上は残念ながらなくなってしまったんですが、その無念を晴らせるようにというか、先輩たちの分まで全日本に向けて頑張っていきたいなと思います。