どこ行った? 鷹の〝熱男〟松田がマウンドから消えたワケ

どこに行ってたの?

熱男の姿がなかった。10日の楽天戦(楽天生命パーク)の6回、ソフトバンクの守り。このイニング2度目となる投手交代のシーンだった。

マウンドに集まった内野陣の中に、松田宣浩内野手(37)の姿を確認することができなかった。マッチが消えた。どこへ…。降板する嘉弥真新也投手(31)がベンチに戻る時だった。ちょうど次の投手と入れ替わるかのようにマウンドにやってきたのが、松田だった。

首元には直前まで着けていなかったネックウォーマー。時計の針は午後4時半を指していた。グラウンド内の日陰になる部分が増し、気温も下がり、冷たい風が吹いていた。3投手をつぎ込んだ6回の守備時間は約19分。どうやらマッチが一瞬だけ姿を消した理由は、投手交代のタイミングでベンチにネックウォーマーを取りに行っていたためだったようだ。

試合は大量7点リードを一時逆転されながら、8―8の引き分け。工藤監督は試合後「負けないで引き分けたことはプラスに捉えている」と努めて前向きだったが、3時間48分のゲームは心身ともにこたえる試合だった。

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