土村芳が小川糸原作の「ライオンのおやつ」で主演。竜星涼、鈴木京香が共演

土村芳が、NHK BSプレミアム・BS4Kで6月27日からスタートするプレミアムドラマ「ライオンのおやつ」(日曜午後10:00)で主演を務める。共演者には、竜星涼、和田正人、かとうかず子、濱田マリ、西田尚美、石丸幹二、鈴木京香が名を連ねる。

ドラマは、2020年本屋大賞で第2位を受賞し、販売部数は20万部超の小川糸氏による同名小説が原作。島のホスピスで人生の最後の日々を生きる若い主人公と、彼女の仲間たちの命の輝き、そして出会いの素晴らしさを描く感動の物語だ。

美しい島にあるホスピス「ライオンの家」。そこには余命の宣告を受けた何人かのさまざまな個性の人たちが集い、人生の最後の日々を送っている。若くして余命を告げられた海野雫(土村)は、「ライオンの家」で残りの日々を過ごすことを決め、フェリーに乗ってその島に着く。島の緑の風景の中で、雫は自分の複雑な家庭環境に思いをはせる。また、家族とのぎくしゃくした関係を改善できないまま島に来たことに、少しだけ心残りを感じる。

「ライオンの家」では、入居者が自分の思い出のおやつをリクエストできるティータイム「おやつの時間」があるが、雫はリクエストしたいおやつを決められずにいる。食べて、生きて、旅立つ…そんな当たり前のことが、とても貴いのだ。「ライオンの家」を切り盛りするマドンナというつわものの管理人、同居する仲間たちとの、ぶつかったり、笑ったり、泣いたりの日々が始まった雫には、農業に打ち込む島の青年・田陽地との甘酸っぱい時間も流れ始める。

土村は「原作を読ませていただいて、『ライオンの家』がある島での切なくも穏やかに流れていく時間や、そこに関わる人tちの姿、作品から感じる限りない優しさと温もりで胸がいっぱいになりました」と明かし、役柄については「同世代の女性として彼女から共感することが多い分、あらためて、人の時間は有限であること、今まで当たり前と思っていた日々がどれほど尊いものなのかを感じています」と胸中を語った。

さらに、「限られた時間の中で彼女が何を感じ、どんな変化や心の成長を見せていくのか、ドラマを通してぜひ皆さんにも雫さんと一緒に感じていただけるよう、精いっぱい心を込めて臨みたいと思います」と意気込んでいる。

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