仮面女子・川村虹花が卒業ライブの〝ボート航海〟で号泣「本当にできてよかった」

左から涼邑芹、森下舞桜、川村虹花、木下友里、海月咲希、桑名利瑠

アイドルグループ「仮面女子」の川村虹花(25)が10日、東京・秋葉原の仮面女子カフェで卒業ライブを行った。1部で派生ユニット「Prism(プリズム)」、2部で仮面女子(アリス十番)を卒業した。

2012年からステージに立った川村は仮面女子最後の初期メンバー。コロナ対策が取られたライブでは思い入れのある楽曲をセレクト。最後の「夏だね☆」では、おなじみの〝ボート航海〟を行った。最後のあいさつでは支えてくれたメンバーと応援してくれたファンに感謝の思いを伝え、仮面の儀で仮面と武器を置きアイドル最後のステージを終えた。

ライブと物販を終えた川村は「高校1年からの青春時代をすべて捧げてきたので、本当に卒業ライブをするのか直前まで実感が湧かなかった。ライブをしている最中に、これが最後なんだという思いがこみ上げてきて、歌えないぐらいワーッっと泣いてしまった」とコメント。「仮面女子のライブはファン客席との一体感が特長だと思う。これまでの遠征とか大会場でのイベントとか楽しい思い出ばかりで、本当に楽しいアイドル人生でした」と振り返り「アイドル人生に悔いはありません!」と言い切った。

ボート航海実施はライブ直前に決まった。「私の思い出は夏だね☆に詰まっていて、どこのライブでもボート演出をかませば盛り上がって、よく考えたなって思う。思い入れがある演出をやりたいと考えていた。最初はステージにゴムボートを置いて、そこに座って落ちサビを歌おうと思っていた。直前になって客席最前だったら密にならないからOKのゴーサインが出ました」という。「ボートからの景色が好きで、『ここからの景色が最後なんだ』って見た瞬間、号泣しました。本当にできてよかった」と万感のフィナーレの瞬間を語った。

後輩に向けて「9年やってきて自分の形を見つけたので、いまステージに自信がない子でも変われるんだよっていうことを伝えていってもらいたい」と話す。さらに「常に目標を持ってステージに立ってほしい。ライブをやるだけだと地下に潜ったままになる。ただ仮面女子をやって楽しいっていうなら、それでもいいけれど、個人としての目標を持ったほうがいい。若いときの1年はアッという間。アイドルを長く続けることはできないので、1~2か月、1週間、一日一日に目標を持って前に進んでほしい」とエールを送った。

新リーダーの木下友里(19=アリス十番)は「最後の仮面の儀の前にみんなで集まったときに、ガシッと手を握りしめて『まかせたよ!』って言ってくれたのがうれしかった。これからも仮面女子を大きくしていきたい」と決意を述べた。

なお、総合格闘技とアイドルの二刀流として活動してきた川村は「新しくやりたいことが見つかった」と卒業理由を語ってきた。今後については、囲み取材でもノーヒントを貫き「全く別のことをやりたい」とだけ答えた。ファンに会える機会はあるとのことで「後日の発表を楽しみにしてください」と呼びかけた。

所属してきたアリスプロジェクトは近く退所する。

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