TJ手術濃厚のパクストン セカンド・オピニオンを求める意向

左前腕を痛め、トミー・ジョン手術が推奨されていることが報じられているジェームス・パクストン(マリナーズ)だが、まだ手術を受ける決心はついていないようだ。スコット・サービス監督によると、パクストンはセカンド・オピニオンを求める意向を示しているという。パクストンは日本時間4月7日の古巣復帰後初登板で左肘の違和感を訴え、2回途中わずか24球を投げただけで降板。翌日には左前腕痛により10日間の故障者リストに登録された。

今季のマリナーズはマルコ・ゴンザレス、菊池雄星、クリス・フレクセン、ジャスタス・シェフィールド、パクストン、ジャスティン・ダンの6人で先発ローテーションを形成し、シーズンをスタート。当初、パクストンは開幕2戦目に登板予定だったが、菊池とローテの順番を入れ替える形で開幕5戦目に回った。パクストンの離脱中はロングリリーフとしてブルペンに待機しているニック・マーガビシャスやエルジェイ・ニューサムが代役を務めるとみられるが、有望株ローガン・ギルバートの昇格が検討されるかもしれない。

現在23歳のギルバートは2018年のドラフト1巡目(全体14位)指名で入団し、「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで球団4位・全体30位・右腕9位にランクインしている有望株。コリー・クルーバー(ヤンキース)やジェイコブ・デグロム(メッツ)を輩出したステッソン大学の出身であり、先発2番手クラスのポテンシャルを秘める逸材として今季中のメジャーデビューが確実視されている。

昨年はマイナーのシーズンが開催されなかったため、代替トレーニング地で1年を過ごしたが、プロ1年目の2019年はマイナー3階級で合計26試合に先発して135イニングを投げ、10勝5敗、防御率2.13、165奪三振の好成績をマーク。パクストンのトミー・ジョン手術が決定すれば、ギルバートの昇格時期に関する議論が本格化することになりそうだ。

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