新型コロナ変異株、拡大なら感染増

山形大医学部・今田教授が警鐘

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 新型コロナウイルスの変異株が県内でも見つかった。従来株より感染力が高く、今後、変異株が主流になる可能性も指摘されている。山形大医学部の今田恒夫教授(公衆衛生学)は「変異株が広まれば感染者数は今後も高止まり、もしくは増えるだろう。これまでの感染防止対策をより強化しなければならない」と警鐘を鳴らす。以下は一問一答。

 ―県内では流行第3波で、宮城県由来の変異株(E484K)が見つかった。今後広がる可能性はあるのか。

 「変異株は既に本県に入ってきており、今後は変異株が主流となって広まることが予想される。現在もコンスタントに陽性者が出ているが、当面この流れは簡単には変わらないのではないかと思う。変異株は全般的にN501Y、E484Kにしても従来株より感染力が高いとされる。それは国内の他県の状況も見ても明らかだ。このままでは感染の高止まり状態が続くか、もしくは増える可能性があると思う」

 ―今後はどのような対応が必要か。

 「基本的にはまずワクチン接種を済ませることが一番望ましいが、そこに至るまで時間を要する。一般の人は今できる感染対策をしっかり行ってほしい。新しい対策は残念ながらない。従来徹底してきた手洗い、マスク着用、3密(密閉、密集、密接)の回避は効果がはっきり分かっている方法だ。今まではマスクを外して会話する時間が長い人が感染していたが、昨今の感染状況を見ると、短い時間でもこうした場合に感染している」

 ―N501Y、E484Kが同時流行する可能性はあるのか。留意すべきことは。

 「それぞれ株は違うが、同時流行すると思う。従来株より感染が広がりやすく、欧米では1人が両方の変異株に感染したケースも確認されているようだ。ウイルスは途中で変異するもの。これまでと同じような感染対策を続ければ、このまま陽性者が増える可能性がある。マスクを外しての短時間の会食や会話を徹底して避けるなど、今までよりも徹底した感染防止対策が必要だ」