笠岡諸島への行き方ガイド ~ フェリー・旅客船の乗り方、港までの行き方、運賃などを解説

旅の行程のなかに島巡りがあると、なんだかわくわくしてきませんか?

島へ渡る場合、船を利用することがあります。

岡山県にある笠岡諸島へも船を利用し、各島々へ渡るのです。

島民にとっては当たり前の交通手段のひとつですが、旅行者などが初めて利用するときは、どのように船を利用するのかわからないもの。

そこでこの記事では笠岡諸島へ渡るための方法、船(フェリーなど)の利用方法などについて詳しく紹介します。

笠岡諸島とは

笠岡諸島は、岡山県の南西端の笠岡市沖にある、大小31の島々です。そのうち有人島は、以下の7島。

  • 高島(たかしま)
  • 北木島(きたぎしま)
  • 大飛島(おおびしま)
  • 六島(むしま)

大飛島・小飛島をあわせて飛島(ひしま)と呼ばれている

島々への橋はなく、笠岡市の港から船で行き来します。

のどかで落ち着いた雰囲気の島々です。

香川県の丸亀市・小豆島町・土庄町の島々とともに、「知ってる!? 悠久の時が流れる石の島 ~海を越え、日本の礎を築いた せとうち備讃諸島~」として日本遺産にも認定されています

笠岡諸島の各島への行き方

笠岡諸島の各島へ行く場合は船を利用しますが、電車の環状線のようにグルグルと周りませんし、各駅停車(各島停泊)でもありません。

行先によって乗る船、出発港(乗り場)が違います

▼行先に焦点を当ててみると、以下のとおりです。

▼今度は、出発港に焦点を当ててみましょう。

住吉港を利用すると、全島へ渡れます

住吉港はJR笠岡駅から徒歩約5分と最寄りなので、たいへん便利です。

まずは住吉港の情報から見ていきましょう。

JR笠岡駅から住吉港までの行き方

しおじ

JR笠岡駅から住吉港までの行き方を紹介します。

▼以下のボタンを押して確認してください。

移動手段が車の場合は駐車場に停めよう

住吉港まで車を利用して行く場合は、周辺にある4か所の無料駐車場に車を停めましょう。

わかりやすい駐車場は、住吉港近くの「笠岡シーサイドモール」向かい側にある2つの駐車場です。

第1駐車場。奥に見えるのが「笠岡シーサイドモール」です。

「笠岡シーサイドモール」の駐車場には停めないようにしましょう!

▼そして第1駐車場の向かいにあるのが、第2駐車場

第1・第2駐車場が満車の場合は、第1・第2駐車場の南北にある残り2つの駐車場を利用するとよいと思います。

▼詳しい駐車場の位置は、以下のページを見てください。

ただし第1・第2駐車場の南北にある駐車場は、住吉港から少し距離があります

有料となってしまいますが、住吉港の近場にある民間駐車場である「スペースECO笠岡駅前」、もしくは「スペースECO 笠岡駅前第2」も利用してもよいでしょう。

なお住吉港から出港する旅客船には、車の持ち込みができません

伏越港までの行き方

さんよう

伏越(ふしごえ)港はJR笠岡駅から離れていて、徒歩だと約13分かかります。

JR笠岡駅からタクシーで向かうか、自家用車を利用すると便利です。

カーナビゲーションなどを利用する場合は、「〒714-0098 岡山県笠岡市十一番町」を入力し、一番北側の区域へ向かうと伏越港にたどり着きます。

伏越港からはフェリーが出航しているので、車で乗り込むことも可能です。

車で乗り込まない場合は、伏越港のとなりにある駐車場を利用しましょう。

2021年3月取材時、駐車場は整備中でした。近くに臨時駐車場が設けられていたので、確認し利用することをオススメします。

旅客船・フェリーへの乗り方

住吉港から出港する旅客船や伏越港から出港するフェリーへ初めて乗る場合、乗り方がわからないものですよね。

それぞれ紹介しましょう。

住吉港から出港する旅客船への乗り方

笠岡諸島旅客船ターミナル みなとこばなし

住吉港から出港する旅客船へ乗るには、「笠岡諸島旅客船ターミナル みなとこばなし」内にある券売機で切符を購入します。

▼旅客船が停泊している桟橋(さんばし)の手前に、「笠岡諸島旅客船ターミナル みなとこばなし」の入口があるので中に入りましょう。

▼入口から入って、少し右手に券売機が2台並んでいます。

左:六島航路 右:真鍋島航路

券売機には「六島航路」と「真鍋島航路」の2種類があるので、渡りたい島がある航路券売機を選んで切符を購入しましょう。

▼各航路で行ける島は、以下のとおり。

なお券売機で使用できるのは、現金(硬貨/紙幣)のみです。

▼乗船時間になるまでは、券売機の向かい側にある椅子で待ちましょう。

▼旅客船に乗船するときは、「改札」と書かれている「案内所」の窓口に切符を見せます。

▼その他注意点は、以下のとおりです。

注意点

  • 切符の払い戻しには、1枚につき手数料が200円必要
  • 普通船の往復券で高速船に乗った場合は、差額を支払う

なにか他にわからないことがある場合は、案内所のひとに聞いてみましょう。とても親切に教えてくれました。

伏越港から出港するフェリーへの乗り方

伏越フェリー乗場待合室

伏越港から出港するフェリーの切符は、乗船後に船内で購入します。

伏越港にある「伏越フェリー乗場待合室」には券売機がありません。

▼目的のフェリーが到着するまで、待合室で待ちましょう。

フェリーの航路は3種類なので、乗船する際は間違えないように注意が必要です。

  • 白石島行き
  • 白石島経由北木島行き

旅客船・フェリーの各島への料金(運賃)

住吉港から出港する旅客船、伏越港から出港するフェリーの料金(運賃)を紹介します。

住吉港から出港する旅客船の運賃

「くれいるさんよう」は貸切遊覧船

住吉港から出港する旅客船は、「六島航路」と「真鍋島航路」の2種類があり、それぞれ運賃も違います。

▼六島航路から紹介しましょう。いずれも出発点の「住吉港」からの運賃です。

▼真鍋島航路の普通船の運賃は以下のとおり。

▼真鍋島航路の高速船の運賃は以下のとおりです。

▼注意点は以下のとおり。

注意点

  • 大人1名同伴につき1歳以上の未就学児1名は無料(団体として乗船するものを除く)
  • 前途無効(例:真鍋島行きの切符を購入し白石島で下船、そして新たに真鍋島に向かう場合は改めて白石島から真鍋島までの運賃が必要)
  • 15名以上で乗船する場合は運賃が1割引

伏越港から出港するフェリーの運賃

大福丸

伏越港から出港するフェリーの航路は3種類ありますが、目的の島(到着する島)は白石島北木島のみです。

ただし、フェリー運行会社(船名)によって運賃が違います

▼まずは白石島までの運賃は、以下のとおりです。

▼北木島までの運賃は、以下のとおり。

なお運賃は船に乗ってから支払います。

乗船してからしばらくすると係員に声をかけられるので、その場で現金支払いをしましょう。

注意点はフェリー運航会社によりまちまちなので、各会社のホームページを確認してください。

フェリー運航会社

  • 三洋汽船
  • 笠岡フェリー

旅客船・フェリーの各島までの所要時間

旅客船やフェリーに乗った場合、各島までどのくらいの所要時間なのか気になるところです。

住吉港から出港する旅客船に乗った場合の所要時間

住吉港から出港する旅客船に乗ると、各島までどのくらいの時間で到着するのでしょうか。

同じ到着港でも、やはり高速船のほうが早くつきますね。

「早く行きたい」のか「ゆったりとした船旅を味わいたい」のかなど、目的にあわせて乗る船を選びましょう

伏越港から出港するフェリーに乗った場合の所要時間

続いて、伏越港から出港するフェリーに乗った場合の所要時間を紹介します。

けっこうな時間がかかるものです。のんびり向かいましょう。

旅客船・フェリーへ持ち込めるもの

身ひとつで各島へ渡るだけではなく、ときには車や自転車などと一緒に渡ることもあるかと思います。

持ち込めるものは、ざっくり以下のとおりです。

持ち込めるもの

  • 受託手荷物(預ける荷物)
  • 原動機付自転車(原付バイク/スクーター)
  • 車(※フェリー利用時のみ)

注意点は以下のとおり。

注意点

  • 荷物の取扱時間・区間料金・車両サイズ別料金などについては、係員に聞くこと
  • 「ニューかさおか」には原動機付自転車の持ち込みができない

各種料金は運航会社によってまちまちなので、詳しくは各社のホームページを確認しましょう。

運航会社ホームページ

  • 三洋汽船 (旅客船・フェリー)
  • 笠岡フェリー

旅客船・フェリーの時刻表

旅客船・フェリーの時刻表も気になるところだと思います。

運航時間が改定されていることもあるので、各運航会社のホームページで確認するか、各運航会社へ直接問い合わせをするのがよいでしょう。

旅客船・フェリー以外で島に渡る方法

各島へ渡る方法は、旅客船とフェリーだけではありません。

海上タクシーを利用すれば目的の島まで運行してくれます。

乗船人数や時間によっては有効に活用できる交通手段のひとつです。

海上タクシーは「チャーター船」なので、観光なども可能な場合もあります。

各海上タクシーの情報は、以下のとおりです。

おわりに

初めて笠岡諸島にでかける場合、なにかとわからないことだらけで不安になるかと思います。

船を利用するポイントを書き出してみるので、出発前に確認してみてください。

ポイント

  • 笠岡諸島へ渡る船が停まる港は「住吉港」と「伏越港」の2つある
  • 車が乗船できるのはフェリーのみ

事前準備をしっかりすれば、きっと大丈夫です。

それではよい船旅を。

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