【柔道】国際大会2連戦から帰国のウルフ・アロン 海外での代表合宿参加には慎重な姿勢

国際大会2連戦を終えたウルフ・アロン

柔道のグランドスラム(GS)アンタルヤ大会、アジア選手権(キルギス)の国際大会2連戦を終えた東京五輪男子代表選手団が10日夜羽田空港に帰国。GSアンタルヤで準優勝、アジア選手権では優勝を果たした100キロ級のウルフ・アロン(25=了徳寺大職)が一夜明けた11日、オンライン取材に応じた。
2019年12月に右ヒザを負傷し手術。コロナ禍も重なったことで約1年4か月ぶりの試合となり「思っていたようなパフォーマンスという風にはいかなかったが、2連戦をやりきれて現在確認と、次に向けてという意味では大きかった」と収穫を口にした。

海外勢の状態については「受けの部分をずっと日本選手と練習してきたが、試合をすると予想しない技を出してくる。勝ちに徹する柔道をしてくるので、僕自身の能力でどうやったら勝ち切れるか考えてやりたい」と警戒する。

またいまだにヒザの状態には不安が残っているということで、本番までに予定されている海外での代表合宿に参加するかは決めあぐねているという。

「どうしても1週間合宿を行って、(帰国して)2週間隔離となると、練習もヒザのリハビリの時間もなくなってしまう。そこをもう一度しっかり考えてどのような計画でオリンピックまでやっていくのかを見つめ直したい」

柔道人生最大の目標だという五輪での金メダル獲得。「誰が見ても勝ったなっていう試合をしないとオリンピックでは勝てない。安定感を突き詰めるなど課題は山積みだが、少しずつ克服して優勝したい」と先を見据えた。

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