今夜、皆さんは「歴史の目撃者」になるかもしれない。ゴルフの世界最高の夢舞台『マスターズ』で日本の松山英樹選手(29)が3日目を終え、11アンダー、2位に4打差をつけて単独トップに立っている。悲願の“日本人選手初のマスターズ制覇”という大偉業をかけて、今夜最終日を迎える松山選手。
絶好調の今大会、彼に何があったのか? 現地オーガスタからの中継レポーターを担当し、松山選手を最も近くで取材している伊藤隆佑TBSアナウンサーが「松山英樹、10年間のマスターズ」と題し、緊急寄稿する。
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今回、通算9回目のマスターズ取材となる私が、初めて現地オーガスタで中継に携わったのは、2011年。ご存じの通り、松山英樹選手が日本人初のローアマチュアに輝いた歴史的な大会でした。
これまで松山選手を取材してきて、当時から変わらないのは“誰にも負けない練習量”です。
今大会も、前週のテキサスでの試合が終わってオーガスタ入りした月曜日、決勝ラウンド進出を決めた金曜日、65のベストスコアをマークし単独首位でホールアウトした土曜日と、最後まで練習場に残っていたのは松山選手でした。今年のマスターズは、世界ランキング50位までの選手が勢ぞろいしていますから、まさに“世界一の練習量”だと言えるでしょう。
一方、この10年間で変わった点、特に今年の大きな変化は“ミスをしたあとでも笑顔が見られること”です。土曜日のホールアウト後のインタビューで本人も「3日間、波を立てることなく、怒らずできた」と、精神的な落ち着きが今大会のスコアに繋がっていると語っていました。
今夜の最終日は地鳴りのようなパトロン(観客)の歓声が、至る所で響くはずです。
解説の中嶋常幸さんが仰っていたように、その特殊な環境の中で、いかに自分のプレーとコースに集中できるか。過去には、タイガーもマキロイもスピースも、平静を保てずに優勝争いから脱落しました。しかし前述の通り、今年の松山選手は精神面で大きな飛躍を遂げました。3日目を終えてトップに立った後も至って冷静です。きっと大偉業を成し遂げてくれると信じています。
2021年マスターズ最終日、歴史の目撃者として現地からリポートをしたいと思います。
今夜、日本の皆さんもぜひテレビの前で松山選手を応援してください。
「日本人選手初のマスターズ制覇!」という感動を皆さんと共に分かち合えればと思います。
『マスターズゴルフ2021』現地レポーター:伊藤隆佑(TBSアナウンサー)
■『マスターズゴルフ2021』番組概要
[放送スケジュール]
【最終日】4月11日(日)深夜24時15分~あさ8時20分(TBS系列地上波・生中継)
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