【マスターズ】米メディアが注目した3日目の松山の行動「他の選手も見習うべき」

優勝スピーチでも笑顔を見せた松山(ロイター)

米メディアは男子ゴルフの松山英樹(29=LEXUS)による悲願の「マスターズ」優勝をこぞって祝福した。

松山がアジア人として初めてマスターズを勝ち、日本人男子で初めて海外メジャー制覇を果たしたと解説。スポーツ専門局ESPNは「オーガスタ・ナショナルでベストアマに輝いた衝撃デビューから10年、松山はマスターズで最高のトロフィーを獲得した」と報じた。さらに、優勝者に贈られるマスターズ伝統のグリーンジャケットセレモニーで、普段は日本語でインタビューに応える松山が、通訳を通さず、英語で「とても幸せです」とあいさつしたと伝えた。

ニューヨーク・タイムズ紙は「ゴルフが盛んな日本は、この何十年もの間にメジャー制覇にあと一歩まで迫るような世界クラスの選手を輩出してきた」と前置き。「この勝利で松山は英雄になる」と断言した。

同紙はまた、「コロナ禍の米国でアジア系市民へのヘイトクライムが社会問題化する中での松山による歴史的勝利となった」と続けた。

USAトゥデー紙は第3ラウンドの10日、悪天候で18分間の中断となった際、松山は駐車場の自分の車に戻り、携帯ゲームを始めたと紹介。再開後は残り8ホールを怒とうの4バーディー、1イーグルで6つスコアを伸ばしたことから「これからは他の選手も見習って、悪天候中断は車の中で携帯ゲームをして時間を過ごすべきだ」とユーモアたっぷりに推奨した。

© 株式会社東京スポーツ新聞社