〝マスク拒否おじさん〟再び逮捕 「まん延防止」でマスク警察が勢いづく!?

「見回り隊」がマスク会食確認を始めたが…(写真はイメージ)

12日から東京都、京都府、沖縄県で「まん延防止等重点措置」の適用が始まる。新型コロナウイルスの第4波が押し寄せるなか、効果があるのか注目される。

一方で航空機内でマスク着用を拒否して威力業務妨害罪などで1月に起訴されていた“マスク拒否おじさん”こと奥野淳也容疑者(34)が再び逮捕された。奥野容疑者は10日午後1時ごろ、千葉県館山市内の飲食店にマスクをせず入店しようとしたところトラブルに。通報で千葉県警館山署の職員が駆けつけると、奥野容疑者は署員の顔面を殴ったとされる。警察の取り調べに黙秘しているという。

「残念のひと言です。彼はマスクを強制する風潮に対して一石を投じてくれるほぼ唯一の人物でした。その彼が警察官を殴って逮捕となれば、もう誰も彼の言うことに耳を傾けないでしょう」

こう話すのはアンチマスク警察の男性だ。彼らのような何らかの事情でマスク着用を強制されることに抵抗がある人たちにとって、奥野容疑者は自分たちを代弁してくれる貴重な人物だった。

奥野容疑者は昨年9月に航空機内でマスク着用を拒否した騒動で話題になると、「マスパセ」としてツイッターを開設したり、メディアに登場したりするなど、マスク着用を強制する風潮に対し、否定的な論陣を張ってきた。

前出の男性は「彼のツイッターのフォロワーは1万5000もある。だからこそ期待していたのですが、裏切られた思い。彼のせいでマスクをしていない人が『変な人』として見られることになってしまう」と嘆く。

ましてや、まん延防止の適用である。先行して適用されている大阪府では自治体職員らが「見回り隊」として、飲食店が営業時間を短縮しているか、マスク会食が行われているかを確認して回っている。
「奥野さんの再逮捕でマスク警察が勢いづきますね。『どんどん注意していいんだ』となってトラブルも増えます」(前出の男性)。マスクをしようがしまいが暴力はいけない。

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