レッドブルF1、“ミステリアスな”新サスペンションシステム導入の噂を否定「特別なものは使っていない」

 レッドブル・レーシングは次戦F1エミリア・ロマーニャGPで、RB16Bの独創的なサスペンションシステムのテストを行うのではないかといううわさが持ち上がっているが、モータースポーツコンサルタントのヘルムート・マルコがそれを完全に否定した。

 一部メディアが、レッドブルは後輪操舵をシミュレートすることができるリヤサスペンションシステムを開発しており、それをイモラで試す可能性があると報じた。

 この報道は、後輪操舵自体は禁じられているが、これを再現するシステムを使うことで、タイヤの耐久性の面で有利になるとして、メルセデスはすでにこのシステムを開発済みであり、レッドブルもそれに倣ったのではないかというもの。

2021年F1第1戦バーレーンGP セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)

 しかし『Sport1』に対し、マルコは「全くナンセンスな話だ」とこの説を否定した。
「すでにバーレーンから“ミステリアスな”サスペンションを使っている。とはいえ、これは特別なものではない。今シーズンの新ホンダエンジンが小型化されたことによって、我々はマシンリヤ部を極めて細くタイトなものに作った。それにサスペンションを最適な形で合わせる必要があったのだ」

「メルセデスが何を開発しているのかは知らない。だが我々はバーレーンで使ったパッケージを(イモラで)用いる。開幕戦ではこのマシンの力を最大限に活用することができなかった」

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