【MLB】ホームベースに「明らかに触れていない」 “疑惑の決勝点”に敵将「失望させられる」

ホームインをめぐる判定が物議を醸している【写真:Getty Images】

9回1死三塁、タッチアップで本塁突入した三塁走者にセーフの判定も…

■フィリーズ 7ー6 ブレーブス(日本時間12日・アトランタ)

11日(日本時間12日)にアトランタで行われたブレーブス対フィリーズで、アウト、セーフをめぐる判定に“疑惑”が生じ、物議を醸している。9回に犠飛で勝ち越しのホームインをしたフィリーズの選手がホームベースに触れていないように見えることから、敗れたブレーブスからは不満の声が上がっている。

6-6の同点で迎えた9回表1死三塁の場面で、フィリーズのディディ・グレゴリアスが浅い左飛を打ち上げた。三塁走者のアレク・ボームがタッチアップで本塁突入を試み、クロスプレーになったが判定はセーフ。フィリーズが勝ち越しの1点をもぎ取ったものの、ボームがホームベースに触れていないように見えることからリプレー検証がなされた。しかし判定は覆ることはなかった。

米ヤフースポーツは「本塁での議論を呼ぶ判定がフィリーズに勝利を与えた」、NBCスポーツは「アレク・ボームの勝ち越しスライディングの後、ブレーブスはMLBのリプレー制度にはっきりと不平を述べた」との見出しで試合の模様を詳報し、両軍監督選手のコメントを伝えている。

フィリーズのジョー・ジラルディ監督は「彼(ボーム)のつま先がプレート(ホームベース)の端に当たっていたように見えた。あらゆるアングルから見た上で私が見たのはそれだ」と振り返り、当事者のボームは「セーフと判定された。それが全てだ。(リプレー検証を持っている時間は)1時間のように感じたよ。全部見せていたから。セーフと聞いて本当にホッとしたよ」と語っている。

一方、ブレーブスのブライアン・スニッカー監督は「ときどき失望させられることがある…そう審判団に伝えた。なぜなら映像があるのだから。デカいスクリーンに彼(ボーム)がプレートに触れていないところが映っていた」と断じ、この日のブレーブス先発ドリュー・スマイリー投手は「全米で放映された試合で5つも違うアングルの映像があった。彼(ボーム)の足は明らかにプレートに触れていなかった。みんな見ていたよ。MLBがそれを覆さないなんて困惑するよ」と失望を隠さなかった。

【動画】物議を醸している本塁突入シーン

【動画】物議を醸している本塁突入シーン signature

(Full-Count編集部)

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