韓国半導体工業会が政府に半導体製造のインセンティブ支援を要請

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韓国の産業通商資源部(日本の経済産業省に相当する中央官庁)は4月9日、ソウルにて同部の成允模(ソン・ユンモ)長官主催にて、韓国半導体工業会(KSIA)の会長(Samsung Electronicsメモリ事業部門プレジデント)やSK Hynix社長をはじめとするKSIA所属の大手半導体メーカーの要人を集めて「半導体工業会会長懇談会」を開催し、最近の半導体市場を取り巻く懸案事項に関する意見交換を行ったことを明らかにした。

同懇談会の開催趣旨は、「最近の車載半導体を中心とした半導体不足にともなう主要国の半導体主導権争いに関連して民 - 官が共同で協力して対応策を用意する」というもので、KSIA側からは業界の総意として韓国政府に対し、国内製造施設を拡大する際のインセンティブ支援(補助金支給や税制優遇など)を増やし、半導体の「超格差(他国のライバルが追いつけないように技術的な差をつけること)」をけん引する人材養成に注力することを目的とした「半導体産業発展のための産業界建議書」が提出されたという。米国政府が米国本土での大規模な半導体投資に向けて動いているが、今回のKSIAの動きはそうした取り組みを韓国内でも実施することを韓国政府に促すものとみられる。

建議書で政府に要請された具体的内容は、韓国政府の発表によれば

  • 研究開発(R&D)および製造施設投資費用の50%まで税額控除拡大
  • 半導体製造施設新・増設時の各種許認可および電力・用水・廃水処理施設などインフラ支援
  • 基礎技術開発型人材養成事業の迅速な推進
  • 首都圏大学の半導体関連学科新設および定員拡大

などであったという。

KSIA会長を務めるSamsungのイジョンベ氏は、この席上、「半導体は人工知能(AI)、自動運転、バイオなど未来産業の発展に必須の要素であり、国家経済を牽引する核心産業である。米日欧中などが自国の産業育成政策とプロジェクトを猛烈に推進する時期に、韓国内産業の競争力強化のために政府の全面的な支援が必要だ」と強調したという。

こうした産業界からの声に対し成長官は、「半導体産業はいまや企業間の競争を越えて国家間の競争に直面している。韓国内半導体業界はメモリ半導体設備の投資拡大だけでなく、ファウンドリの生産能力の拡充などサプライチェーン拡大案を積極的に検討してほしい」と半導体企業側に要請したほか、建議書の内容を反映する形で、韓国の半導体産業エコシステムの強化につながる「K-半導体ベルト戦略」というサプライチェーン対策を近く発表することを約束したという。