楽天本拠地「マー君仕様マウンド」に変更 ホークス陣営はどう受け止める

マー君仕様のマウンドに立ったソフトバンク・石川

ソフトバンクは先週末の敵地での楽天3連戦で1勝2分け。その戦績が示す通り「最大のライバル」に不足はなかった。近年、楽天は石井一久GM兼監督(47)が人脈をフル活用し、積極補強で戦力を急拡大。極めつきが田中将大投手(32)の8年ぶりの古巣復帰だ。

実は田中将の復帰とリンクする格好で、楽天生命パークのマウンドは昨年までの柔らかい黒土から硬い赤土への変更された。ホークス陣営の認識は「マー君仕様」。メジャーでは主流の硬いマウンドで、楽天にとっては補強の目玉かつレジェンド右腕の活躍がチームに勢いを生む。NPBでも近年は硬化傾向が進んでいるが、田中将加入と同じタイミングでの変更に「田中の力を最大限に引き出す楽天の狙い」と鷹陣営は感じ取っていた。

ペイペイドームのマウンドも、かつて似たような経緯で硬くなったことがある。補強選手の要望を受け、球団が当時の主力投手の意見を聞いた上で了承を得て変更。既存の所属選手へのマイナス面が少ないことを判断して導入するケースは、他球団でも見受けられる。

鷹陣営は「マー君仕様マウンド」をどう受け止めているのか? チーム内からは「最近の傾向として、硬いマウンドを好む選手が増えている。そもそも昨年までの仙台のマウンドを好んでいるウチの投手は1人2人…いるかなという程度。最近の傾向もあるし、ウチに限らず歓迎する声は多いのではないか」という声が聞かれた。田中将仕様マウンドで鷹投がどんなパフォーマンスを見せるかは今季の注目点になるかもしれない。

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