西海市長選告示 現職に2新人挑む 市議選19人

出陣式で力強く第一声を上げる(右から届け出順に)田崎、杉澤、岩本各候補=11日、西海市

 任期満了に伴う西海市長選と市議選(定数18)は11日告示された。市長選には、前市議で新人の田崎耕太氏(38)=無所属=、2期目を目指す現職の杉澤泰彦氏(68)=無所属、自民・公明推薦=、新人で前市議の岩本利雄氏(78)=無所属=の3人が立候補を届け出た。田崎候補は届け出に伴い市議を自動失職した。市議選には19人が立候補し少数激戦。いずれも1週間の選挙戦に突入した。
 田崎候補は「改造する、西海を」をスローガンに市政変革を訴えている。防災に強い新庁舎の建設と市の核づくり、農林水産業の振興、教育の県内最高水準化などの政策を掲げる。
 杉澤候補は市政の継続と発展を強調。肥前大島港の工業団地整備のほか、洋上風力の誘致、松島火電の高効率化、森林資源活用の「脱炭素のまち」など現在進行中の政策実現を唱えている。
 岩本候補は現職の人口減対策を批判。ふるさと納税寄付額を今の約12倍の60億円に増やし財源を確保。子育てやU・Iターン支援などを拡充すると公約。企業誘致にも取り組む。
 市議選は現職13人、元職1人、新人5人が立候補を届け出た。旧町別では▽西海7▽西彼6▽大瀬戸3▽大島2▽崎戸1。政党別では公明、共産、国民が各1人、無所属16人。
 投票は市長選、市議選ともに18日(大瀬戸町松島、崎戸町江島、平島は17日)、午前7時から午後6時まで市内39カ所で行われ、即日開票する。
 有権者数は2万2979人(男1万1148、女1万1831)=10日現在、市選管調べ=。

 


© 株式会社長崎新聞社