感染急増で那覇市が「積極的疫学調査」を一時縮小 医療、高齢者施設での調査を優先

 新型コロナウイルス感染者の急増を受け、那覇市は9日、濃厚接触者などを調べる「積極的疫学調査」を一時縮小すると発表した。医療機関や高齢者施設、クラスター発生事業所での調査を優先し、それ以外の感染者の職場調査を一時中止する。縮小期間は9日から1週間程度を見込んでいるが、感染状況や応援態勢を踏まえて判断する。

 縮小期間中は、職場での濃厚接触者と思われる人に調査員が直接連絡するのではなく、感染者から健康観察を呼び掛け、体調の異変があれば県のコールセンターに相談してもらう。

 那覇市保健所の疫学調査は主に保健師が進めており、事務職員は調査内容の入力などを補助している。第4波を受け、13日に事務職対象の研修を実施し、14日以降に聞き取り調査にも応援要員として投入する予定だ。

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