フィリップ殿下 ヘンリー王子夫妻のテレビインタビューは「狂気の沙汰」と漏らしていた

フィリップ殿下(ロイター)

先週99歳で亡くなった英国のフィリップ殿下が、先月放送された孫のヘンリー王子とメーガン妃によるオプラ・ウィンフリーとの独占インタビューについて、「狂気の沙汰」と側近に漏らしていたことが分かった。

フィリップ殿下と親しかったジャーナリストで元英議会議員のジャイルス・ブランドレス氏(73)は今週、英紙デーリー・メールに、殿下は問題のインタビューが「狂気の沙汰だ。何の得にもならない」と憤慨していたことを明かした。

だが、ブランドレス氏は「それを聞いても驚きはなかった」と反応。「90年代にチャールズ皇太子とダイアナ妃がテレビのプライベートインタビューに応じた時の殿下の感想と全く同じだったからだ」と説明した。

続けて同氏は、ヘンリー王子夫妻のインタビューについて、「殿下が本当に心配したのは、自分たちの問題を公共の場で喜び勇んでしゃべったこと」と指摘。殿下は常々、「テレビインタビューはぜひ受けた方がいい。ただし自分たちのことを話してはいけない」と戒めていたという。

同氏はまた、殿下がヘンリー王子を愛していたことも強調。王子が軍隊での任務を務めあげたことを称賛し、「いい男だ」と評していたことも明かした。

17日に執り行われるフィリップ殿下の葬儀に参列するため、ヘンリー王子はすでに米国から単身帰国。メーガン妃は妊娠していることなどを理由に渡英を見送った。

ブランドレス氏とフィリップ殿下との交流は長く、最晩年も交友関係は続いていたという。また、殿下とのロングインタビューが許可された唯一のジャーナリストで、著作には伝記「フィリップ&エリザベス/結婚の肖像」(2004年)などがある。

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