【九スポ特別企画②】HKT48“脱さしこ”から生まれた団結力 地域密着への思いと決意

田島芽瑠、田中美久、森保まどか2

東京スポーツグループの朝刊紙「九州スポーツ」は令和3年4月13日発行で節目の2万号となった。そんな記念すべき日に、今年10周年を迎える福岡・博多を拠点に活動するアイドルグループ「HKT48」の田島芽瑠(21)、田中美久(19)、森保まどか(23)のインタビューを2回にわたってお届けします。2019年に全国的な知名度を誇った指原莉乃がグループを離れたHKT48。後編では“脱さしこ”から生まれた団結力と、九州を盛り上げる決意を明かした。

――2019年に全国的な知名度を誇った指原莉乃さんがHKT48から卒業。現在のグループはどうですか

森保 すごくいい方向に進んでるなって思います。最近はグループとして「地元を大切に」と意識をして活動できているなと感じますね。西日本シティ銀行さんのCMだったり、JR九州さんとコラボさせていただいたり。地元のファンの皆さんに見てもらえる機会が増えましたね。

田島 さしこちゃんという大きな存在が卒業して。さらに、(宮脇)咲良と(矢吹)奈子が(2018年にIZ*ONEメンバーとして)韓国に行ったことで、よりHKT48は頑張らなきゃいけないなという意識が1人ひとりに芽生えた。誰が引っ張るとかではなく、みんなで頑張っていこう、乗り越えていこうと団結力は深まったのかなと思います。

――地域密着といえば、5月発売のシングルも、九州新幹線の列車種別の愛称「つばめ」選抜メンバーと「みずほ」選抜に分かれてリリースする

田中 私はつばめ選抜のセンターなので、気を引き締めて頑張りたい。後輩と一緒にお仕事をする機会も増えて、本当に頼もしい後輩が多いと感じる。私に憧れてHKT48に入ったと言ってくれる後輩もいるので、そういう先輩であり続けたいなと思いますし、先輩のレールを自分もつなげていきたいです。

――森保さんは3月にグループからの卒業を発表。5月の卒業コンサートまで1期生として残りわずかのアイドル生活になった

森保 私はグループのことを今まで先頭を切ってあまり発信してこなかったんです。あまりツイッターとかに書いたりもしてなくて。卒業を発表して改めて反省したというか。グループのためにいろいろ心がけて、SNSや発言などを気にかけて発信していこうと思います。

――森保さんは長崎出身。地元への思いも

森保 生まれ育った場所でもあり、テレビやCM出演などお仕事としても本当にお世話になった場所。私は春に卒業してしまうんですけど、後任となる長崎出身メンバーがいなくなるので、入ってきれくれたらなって。

――田中さんは熊本出身で、熊本市親善大使を務めている

田中 最近は熊本で活動させていただく機会は本当に多くて、「地元だから応援してるよ」とたくさん声をかけていただいてうれしい。熊本地震から5年たちますけど、私も復興に何か携わらせていただけるようにできることを頑張りたいなっていつも思います。

――田島さんはグループ本拠地の福岡出身

田島 KBC(九州朝日放送)さんの朝の情報番組「アサデス。」で、祝日にMCしたり、中継リポーターもやらせていただいてます。おばさま、おじさまに街で「この前、昼に番組でとったやろ」みたいに声をかけていただく機会も増えて、うれしいです。

――7月には福岡国際センターで、ファン投票で選ばれた楽曲をランキング形式で披露するライブイベント「リクエストアワーベスト50」をグループ単独では初開催する。昨年の48グループ全体が参加したリクアワは、対象1246曲の中で、HKT48の楽曲「ロマンティック病」が1位を獲得し、HKTとして初の頂点に輝いた

田中 まさか48グループ全体でHKTの曲が1位を取れると思ってなかったので…。HKT以外のファンの方に注目していただける機会が増えたのはうれしかったです。

――田中さんはこの曲でセンターを務める。48グループ全体の〝顔〟としても期待される

田中 今まではあまり自信がなくて、先輩方が前にいてくれて、いなくなったときに自分のポジションがあるって感じだった。でも、1位になったことで少し自信が持てました。これからもグループのために少しでも力になれればと思います。

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