中国西部の重慶両江新区がSCOとの関係を活用し、より大規模な開放を目指す

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【重慶(中国)2021年4月12日新華社=共同通信JBN】重慶両江新区管理委員会(Chongqing Liangjiang New Area Management Committee)によると、Chongqing Liangjiang New Area-Shanghai Cooperation Organization (SCO) Countries Trade and Economic Multifunctional Platform(重慶両江新区-上海協力機構(SCO)諸国貿易経済多機能プラットフォーム)の推進会議が4月9日に北京で開催された。これは、SCO加盟国首脳会議第20回会合の精神を実行するための具体的な行動であり、China-SCO Digital Economy Industry Forum(中国-SCOデジタル経済産業フォーラム)の成功にとって極めて重要である。

2020年9月、SCO諸国貿易経済多機能プラットフォームが重慶両江国際協力センター(Chongqing Liangjiang International Cooperation Center)に正式に入居した。これは、経済・貿易業務を中心とした国際協力と交流のための多分野・多機能のプラットフォームである。

SCOのウラジーミル・ノロフ(Vladimir Norov)事務局長によると、重慶はSCO地域における協力を拡大する上で特別な役割を果たしている。この推進会議の開催により、SCO加盟諸国の発展の可能性が高まり、SCOは重慶、両江新区とのコミュニケーションを強化し、さまざまな分野での地域間協力を共同で推進する用意があるとノロフ氏は付け加えた。

重慶は中国西部における唯一の直轄市であり、卓越した地理的利点を持ち重要な戦略的位置を占める重要な国家中心都市である。

近年、重慶は一帯一路イニシアチブ(BRI)の共同開発と長江経済ベルトの開発を積極的に推進してきた。成都・重慶経済圏の発展などの戦略的機会を捉え、SCO地域首脳会議メカニズムを活用して内陸部開放を促進し、高品質成長の強力なモメンタムを目の当たりにしている。

重慶の高級幹部によると、同プラットフォームは中国・SCO間の経済・貿易協力強化のための重要な手段である。このイベントは、相互接続、経済・貿易協力、プラットフォーム開発のレベルを向上させ、さまざまな分野での交流と協力を包括的に深め、新たな成果を達成するためのプラットフォームの構築を促進することが見込まれる。

推進会議には、両江新区の全体的なプロモーションも含まれていた。両江新区の基本的な位置付けは、内陸部開放ゲートウエイとスマートシティーを構築することである。主な開発目標は、高品質開発主導エリアと高品質な生活デモンストレーションエリアを構築することである。

両江新区は輸送、物流、経済・貿易、産業・文化交流の面で、SCOとBRI諸国との協力を引き続き強化していく。多国間協力のエコロジーを構築し、共同の取り組み、相互推進、広範な協議、利便性の共有を実現し、中国に根ざし、東南アジア諸国連合(ASEAN)と連携し、世界に開かれた協力パターンを構築することが見込まれている。

重慶両江新区は、中国の西部大開発戦略における重要な戦略的支点として機能し、BRIと長江経済ベルトの合流点の中核地域に位置している。同新区は中央アジア、欧州連合(EU)、ASEAN、アジア太平洋市場を結ぶという極めて重要な利点を有している。

近年、重慶両江新区は、あらゆる方向に広がる開放システムと、自動車、電子機器、ハイエンド機器、生物医学、および現代のサービス産業に代表される現代的産業システムを確立した。合計160社のFortune 500企業が両江新区に進出しており、同新区への投資・進出キャンペーンに参加する国際組織、団体、多国籍企業はますます増えている。

詳細はhttp://www.liangjiang.gov.cn/ を参照。

ソース:Chongqing Liangjiang New Area Management Committee