韓国警察、中国拠点の詐欺組織を検挙...ボイスフィッシングで1.7億円詐取

韓国忠南警察庁の反腐敗経済犯罪捜査隊は12日、中国の煙台と威海もコールセンターを設置し、被害者68人から18億ウォン(約1.7億円)を詐取した海外の電話金融詐欺組織の構成員7人を拘束したと明らかにした。

警察によると、容疑者らは被害者に無作為に電話して「低金利ローン」を持ち掛け、被害者の携帯電話に不正アプリをインストールさせた後に、他の金融機関からの融資を受けさせ、これを横取りした。

最近、韓国で猛威を振るうボイスフィッシング詐欺だ。新型コロナウイルス下で経済的困難にある人々が引っ掛かり、彼らをさらに困窮に陥れることから、非常に悪質な手口といえる。

詐欺組織はリーダー以下、人材勧誘担当や電話担当など、役割分担していることが多いが、今回の事件も同様だった。

警察は、組織員20人中7人を拘束し、海外に滞在する8人のパスポート抹消と逮捕令状を発令し、インターポールに手配した。

警察は、これらの犯罪収益を追跡して、メンバーの一人が組織犯罪収益で購入した仮想通貨、約6千4百万ウォン(約624億円)相当を追徴保全し、被害者に還付される予定であるという。残りの資金についても追跡して還付するとのこと。

(参考記事:「韓国のボイスフィッシングは日本の「オレオレ詐欺」よりヤバい…昨年733億円の被害」)
(参考記事:「韓国が今月から外国人使用の携帯を出国時即刻停止に…詐欺悪用防ぐため」)

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