「自信は失っていない」香川真司 代表復帰&カタールW杯へ揺るがぬ決意

MF香川真司

ギリシャ1部PAOKの元日本代表MF香川真司(32)が初の自叙伝となる「心が震えるか、否か。」(幻冬舎)の出版に合わせて13日までにオンラインで取材に応じ、2022年カタールW杯に向けて日本代表復帰への思いを語った。

昨年10月にスペイン2部サラゴサを退団後は無所属の期間が長引き、1月にようやくPAOKに入団。長らく実戦を離れていたため出場時間を徐々に増やしていたが、3月上旬に足首を負傷し、その後は欠場が続いている。

香川はカタールW杯を目標にしているが代表への復帰に関しては「もちろん今の状況では厳しい。数字、結果がついてきていない。パフォーマンスも同様で、これじゃ話にならないのは自分でも理解している。この1年、無所属の時間もあった。自分はそれを受け入れて戦ってきたけど、結局時間は進んでいっている。それが評価につながってくる世界」と自身の置かれた現状を客観的に見つめている。

それでも諦めるつもりはない。「その中でどう自分の力を証明していけるかの自信は失っていない。僕たちの世界はグラウンドの上で見せていかないといけない。時間が過ぎ去っている危機感を持ちながら、自分がやれることに冷静に向き合いながらやっていく。そこに対する自信も揺るぎないものはある」と今後の復活に対しては強い意欲を持ち続けている。

そして「ここに来て感じるのは、実績や経験は関係なしに今の自分がどこまでできるのか。自分がどういうものを結果として見せられるのか。そこに気持ちを配っていかないといけない」とプレーで結果を出す覚悟を示した。香川が目指すカタールW杯まであと1年半。有言実行の活躍を期待したいところだ。

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