西武・松本がまたも〝突発性〟の乱調降板 6四死球に辻監督「どうしてだろう」

6回無死満塁で降板後、ベンチで悔しがる松本

西武・辻発彦監督(62)が〝突発性四球病〟を再発させている松本航投手(24)の6回途中1安打、6四死球、3失点投球に首をひねった。

13日の日本ハム戦(メットライフ)で松本は5回まで4四球を与えながらノーヒット投球を続けていた。

しかし、1点をリードして6回に入ると投球は急転。先頭の代打・高浜に中前打を許して記録達成の道が断たれると、西川に死球、続く渡辺にも2ストライクと追い込みながらこの日、5つ目の四球を与え、無死満塁としたところでマウンドを降りた。

このピンチを継いだ佐野、宮川が2安打1四球1犠飛で3点を失い、それがそのまま松本の失点となった。

辻監督は「もうひとつ自信がないのか、結果的に三振ゲッツーだったり、ヒットじゃなくても、四球をああいう風に出してしまうのは残念だった。(6回無死満塁での交代は)あれ以上、あいつは投げられないと思ったから。もう無理だと思った」と交代の場面に言及した。

さらに指揮官は「渡辺に対して2ストライクから4球続けてトンチンカンな方向に行っちゃうから。どうしてだろうとこっちは思っちゃうしね。別にバントで送られて二、三塁になることもないのに。やっぱりそういう割り切りが出来ないのか、一生懸命投げ過ぎてああいう風になっちゃうのか…」と前回の楽天戦(4回5四球)と合わせ、2試合(計9回0/3)で11四死球の松本の制球難に首をひねるしかなかった。

松本は「変化球は自信を持っていこうとマウンドに上がりましたし、実際に指にかかった良い球もありましたが、最後はやっぱり良くない印象が残ってしまって、悔しい。(次回に向けて)やることは変わらない。毎回言っていますが、ゾーンで勝負できる強いボールを投げられるようにやっていきたいと思います」と来週の次回登板に向けリベンジを語ったが…。

2度の背信投球でもネクストチャンスが約束される先発ローテーションのクオリティーが、今年も西武を苦しめることになりそうだ。

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