ソフトバンク打線がオリ田嶋に沈黙…昨季のお得意様にまさか3連敗

最後の打者・周東が三振に倒れてゲームセット

ソフトバンクは13日のオリックス戦(ペイペイ)に4―7で敗れ、7試合ぶりの黒星を喫した。先週の札幌―仙台遠征を無敗で終えて本拠地に戻ってきた鷹だったが、難敵の前に屈した。

相手先発・田嶋はかねてより苦手とする左腕。この日も7回途中まで、わずか1安打に封じられた。工藤公康監督(57)は「コントロールよく、緩急をつけられると難しい。甘い球は打てるけど、コースの差はどうしても正面に飛んだり、凡打の確率が高くなる」と、田嶋の出来をたたえるしかなかった。

1―2の9回に5番手・田浦がつかまり点差が開いたが、その裏に打線が意地を見せて3得点。指揮官は「5点取られて野手が長く守ってて、それでもしっかり3点取れたというところは良かった」と、敗戦の中にも光を見いだし「明日につながる」と前を向いた。

昨季は17勝5敗2分けと「お得意様」としたオリックス相手に、今季はまだ1勝。前カードから3連敗と黒星が先行している。指揮官は苦笑いを浮かべつつ「全部勝てるわけじゃないんで、まだまだこれから。まだ20試合以上ある。こういうふうになるゲームもあると思うが、辛抱強く粘り強くやっていきたい」と気持ちを切り換えた。14日は、前回対戦で13三振を喫して完封された山本との再戦。「まずは明日いいゲームができるように」。王者は意地を見せられるか。

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