【新型コロナ】米FDAとCDC、J&J製ワクチンの一時停止勧告   血栓症例複数発生で安全性調査

 米FDA(米食品医薬品局)とCDC(米疾病対策センター)は共同声明を発表し、ジョンソン&ジョンソン社製の新型コロナウイルスワクチンの投与で血栓症の症例が複数上がっており、改めて安全性の調査を行う間、同ワクチンの接種一時停止を勧告した。

680万回以上の接種で血栓症6例

 FDAは4月12日の時点で、同社製ワクチンの米国内での接種回数は680万回以上にのぼっているが、そのうち6例で脳静脈洞血栓症(CVST)と血小板減少症が組み合わされたような症例がみられたという。6例すべてが18歳から48歳の女性で、ワクチン接種の6日から13日後に発症した。

 FDAではこの症例をより詳細に分析する会合を14日に予定しており、この会合で評価が終了するまで同社製ワクチンの接種を一時停止するよう呼びかけた。ただ現時点ではこれらの症例は極めてまれだという見解も同時に示している。

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