安宅弥吉の功績に光 金沢・金石出身の実業家 23年の生誕150年へ調査

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安宅弥吉(甲南女子学園提供)

 金沢市金石出身の実業家、安宅弥吉(やきち)(1873~1949年)の功績を再評価する「安宅弥吉に学ぶ」プロジェクトの初会合は13日、金沢市のANAクラウンプラザホテル金沢で開かれ、2023年の生誕150年に向けて調査を進めることを決めた。プロジェクト委員会が足跡をたどり、9月1日発売の季刊「北國文華」第89号から順次成果を発表し、書籍化する。

 弥吉は貿易商として関西で活躍、1904(明治37)年に安宅商会を設立して戦後の十大総合商社に数えられる安宅産業を一代で築き、大阪商工会議所会頭を務めた。同郷の哲学者、鈴木大拙の研究を支援したことでも知られる。

 初会合ではプロジェクト委員長に就いた鶴山庄市・金石町校下町会連合会長が「安宅彌吉さんが、ふるさとに向けた情熱を認識しながら、金石への誇り、愛着を大切にして今後の地域活動に生かしていきたい」とあいさつした。名誉顧問に山出保・県中小企業団体中央会長、顧問に安宅建樹・金沢商工会議所会頭、相談役に弥吉の孫、安宅光雄氏(73)=京都府向日市=が就いた。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、光雄氏は出席を見送り、「横断的、総合的に弥吉のことを調べたり取り上げたりした例はこれまで一度もなく、本日のこの会合が本当に画期的なものではないかと存じ、非常に嬉(うれ)しく期待も感じる」とメッセージを寄せた。

 プロジェクトは弥吉が1920(大正9)年に創設した甲南女子学園(神戸市)が協力し、北國新聞社出版局に事務局を置く。

 このほか、プロジェクト委員には金石ゆかりの人、弥吉を研究する専門家の各氏が就いた。

 猪谷聡(鈴木大拙館学芸員)梅原顕(真宗大谷派本龍寺住職)河﨑正幸(大野湊神社宮司)木村宣彰(鈴木大拙館長)島津健一(金沢ふるさと偉人館長)普赤清幸(金沢商工会議所専務理事)増山仁(金沢ふるさと偉人館副館長)本康宏史(金沢星稜大教授)渡部裕明(産経新聞社客員論説委員)=五十音順=

初会合であいさつする鶴山委員長=金沢市内のホテル